3.10. ログ管理

3.10.1. Overview

クラウド環境のアプリケーションでは、ログをローカルファイルシステムに出力する方式だけでは、オートスケール時のインスタンス破棄や、インスタンス障害などが発生した場合に、ログのロストが発生するケースが存在する。 その為、本ガイドラインでは、上記のようなケースでもログをロストせずに、正常に保存・監視する為の方式を示す。

3.10.1.1. ログ管理の構成

本ガイドラインでは、ログ管理の構成を以下に示す。

Screen image of LogManagement.
項番 説明
(1)
指定されたアプリケーションのログを監視してデータを取得する。
(2)
取得したログデータを転送する。
(3)
必要であれば、集約したログデータをクラウドベンダーのオブジェクトストレージに保存する。
(4)
監視ツールや可視化ツールなどと連携するために必要であれば、集約したログデータを全文検索エンジンに保存する。

Note

図は使用するログ収集管理ツールに置き換えて参考にすること。 また、(3)以降の可視化については、必要であれば要検討。


3.10.1.1.1. アプリケーションへの性能影響

アプリケーションで出力済みのログを監視する方式のため、アプリケーション自体の性能には影響しないが、OSレベルでは多少のリソースを消費することに注意する。

3.10.2. How to use

ここでは、個別のログ収集管理ツールの詳細まで説明しない。 本ガイドラインの使用するクラウドベンダーでの使用方法については、ログ管理を参照されたい。