11.1. チュートリアル(Todoアプリケーション)¶
11.1.1. はじめに¶
11.1.1.1. このチュートリアルで学ぶこと¶
- Macchinetta Server Framework (1.x)による基本的なアプリケーションの開発方法
- MavenおよびSTS(Eclipse)プロジェクトの構築方法
- Macchinetta Server Framework (1.x)の アプリケーションのレイヤ化 に従った開発方法
11.1.1.2. 対象読者¶
- SpringのDIやAOPに関する基礎的な知識がある
- Servlet/JSPを使用してWebアプリケーションを開発したことがある
- SQLに関する知識がある
11.1.1.3. 検証環境¶
このチュートリアルは以下の環境で動作確認している。他の環境で実施する際は本書をベースに適宜読み替えて設定していくこと。
種別 | 名前 |
---|---|
OS | Windows 7 |
JVM | Java 1.8 |
IDE | Spring Tool Suite 3.6.4.RELEASE (以降「STS」と呼ぶ) |
Build Tool | Apache Maven 3.3.9 (以降「Maven」と呼ぶ) |
Application Server | Pivotal tc Server Developer Edition v3.1 (STSに同封) |
Web Browser | Google Chrome 46.0.2490.80 m |
Warning
本ガイドラインではSTS 4.xではなく、3.xの利用を推奨している。詳細は STS 4.x について を参照されたい。
11.1.2. 作成するアプリケーションの説明¶
11.1.2.2. アプリケーションの業務要件¶
アプリケーションの業務要件は、以下の通りとする。
ルールID | 説明 |
---|---|
B01 | 未完了のTODOは5件までしか登録できない |
B02 | 完了済みのTODOは完了できない |
Note
本要件は学習のためのもので、現実的なTODO管理アプリケーションとしては適切ではない。
11.1.2.3. アプリケーションの処理仕様¶
アプリケーションの処理仕様と画面遷移は、以下の通りとする。
項番 | プロセス名 | HTTPメソッド | URL | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | Show all TODO | - | /todo/list | |
2 | Create TODO | POST | /todo/create | 作成処理終了後、Show all TODOへリダイレクト |
3 | Finish TODO | POST | /todo/finish | 完了処理終了後、Show all TODOへリダイレクト |
4 | Delete TODO | POST | /todo/delete | 削除処理終了後、Show all TODOへリダイレクト |
11.1.2.3.1. Show all TODO¶
- TODOを全件表示する
- 未完了のTODOに対しては「Finish」と「Delete」用のボタンが付く
- 完了のTODOは打ち消し線で装飾する
- TODOの件名のみ表示する
11.1.2.3.2. Create TODO¶
- フォームから送信されたTODOを保存する
- TODOの件名は1文字以上30文字以下であること
- アプリケーションの業務要件 のB01を満たさない場合はエラーコードE001でビジネス例外をスローする
- 処理が成功した場合は、遷移先の画面で「Created successfully!」を表示する
11.1.2.3.3. Finish TODO¶
- フォームから送信された
todoId
に対応するTODOを完了済みにする - 該当するTODOが存在しない場合はエラーコードE404でリソース未検出例外をスローする
- アプリケーションの業務要件 のB02を満たさない場合はエラーコードE002でビジネス例外をスローする
- 処理が成功した場合は、遷移先の画面で「Finished successfully!」を表示する
11.1.2.3.4. Delete TODO¶
- フォームから送信された
todoId
に対応するTODOを削除する - 該当するTODOが存在しない場合はエラーコードE404でリソース未検出例外をスローする
- 処理が成功した場合は、遷移先の画面で「Deleted successfully!」を表示する
11.1.2.4. エラーメッセージ一覧¶
エラーメッセージとして、以下の3つを定義する。
エラーコード | メッセージ | 置換パラメータ |
---|---|---|
E001 | [E001] The count of un-finished Todo must not be over {0}. | {0}… max unfinished count |
E002 | [E002] The requested Todo is already finished. (id={0}) | {0}… todoId |
E404 | [E404] The requested Todo is not found. (id={0}) | {0}… todoId |
11.1.3. 環境構築¶
本チュートリアルでは、インフラストラクチャ層のRepositoryImplの実装として、
- データベースを使用せず
java.util.Map
を使ったインメモリ実装のRepositoryImpl - MyBatis3を使用してデータベースにアクセスするRepositoryImpl
の2種類を用意している。用途に応じていずれかを選択する。
チュートリアルの進行上、まずはインメモリ実装を試し、その後MyBatis3を選ぶのが円滑である。
11.1.3.1. プロジェクトの作成¶
まず、mvn archetype:generate
を利用して、実装するインフラストラクチャ層向けのブランクプロジェクトを作成する。
ここでは、Windowsのコマンドプロンプトを使用してブランクプロジェクトを作成する手順となっている。
Note
インターネット接続するために、プロキシサーバーを介する必要がある場合、 以下の作業を行うため、STSのProxy設定と、 MavenのProxy設定が必要である。
Tip
Bash上でmvn archetype:generate
を実行する場合は、以下のように”^
” を”\
” に置き換えて実行すればよい。
mvn archetype:generate -B\ -DarchetypeGroupId=com.github.macchinetta.blank\ -DarchetypeArtifactId=macchinetta-web-blank-noorm-archetype\ -DarchetypeVersion=1.7.0.RELEASE\ -DgroupId=com.example.todo\ -DartifactId=todo\ -Dversion=1.0.0-SNAPSHOT
11.1.3.1.1. O/R Mapperに依存しないブランクプロジェクトの作成¶
データベースを使用せずjava.util.Map
を使ったインメモリ実装のRepositoryImpl用のプロジェクトを作成する場合は、
以下のコマンドを実行してO/R Mapperに依存しないブランクプロジェクトを作成する。本チュートリアルを順序通り読み進める場合は、まずはこの方法でプロジェクトを作成すること。
mvn archetype:generate -B^
-DarchetypeGroupId=com.github.macchinetta.blank^
-DarchetypeArtifactId=macchinetta-web-blank-noorm-archetype^
-DarchetypeVersion=1.7.0.RELEASE^
-DgroupId=com.example.todo^
-DartifactId=todo^
-Dversion=1.0.0-SNAPSHOT
11.1.3.1.2. MyBatis3用のブランクプロジェクトの作成¶
MyBatis3を使用してデータベースにアクセスするRepositoryImpl用のプロジェクトを作成する場合は、 以下のコマンドを実行してMyBatis3用のブランクプロジェクトを作成する。このプロジェクト作成方法はMyBatis3を使用したインフラストラクチャ層の作成で使用する。
mvn archetype:generate -B^
-DarchetypeGroupId=com.github.macchinetta.blank^
-DarchetypeArtifactId=macchinetta-web-blank-archetype^
-DarchetypeVersion=1.7.0.RELEASE^
-DgroupId=com.example.todo^
-DartifactId=todo^
-Dversion=1.0.0-SNAPSHOT
11.1.3.2. プロジェクトのインポート¶
作成したブランクプロジェクトをSTSへインポートする。
STSのメニューから、[File] -> [Import] -> [Maven] -> [Existing Maven Projects] -> [Next]を選択し、archetypeで作成したプロジェクトを選択する。
Root Directoryに C:\work\todo
を設定し、Projectsにtodoのpom.xmlが選択された状態で、 [Finish] を押下する。
インポートが完了すると、Package Explorerに次のようなプロジェクトが表示される。
Note
インポート後にビルドエラーが発生する場合は、プロジェクト名を右クリックし、「Maven」->「Update Project…」をクリックし、 「OK」ボタンをクリックすることでエラーが解消されるケースがある。
Tip
パッケージの表示形式は、デフォルトは「Flat」だが、「Hierarchical」にしたほうが見通しがよい。
Package Explorerの「View Menu」 (右端の下矢印)をクリックし、「Package Presentation」->「Hierarchical」を選択する。
Package PresentationをHierarchicalにすると、以下の様な表示になる。
Warning
O/R Mapperを使用するブランクプロジェクトの場合、H2 Databaseがdependencyとして定義されているが、 この設定は簡易的なアプリケーションを簡単に作成するためのものであり、実際のアプリケーション開発で使用されることは想定していない。
以下の定義は、実際のアプリケーション開発を行う際は削除すること。
<dependency> <groupId>com.h2database</groupId> <artifactId>h2</artifactId> <scope>runtime</scope> </dependency>
Note
上記設定例は、依存ライブラリのバージョンを親プロジェクトである terasoluna-gfw-parent で管理する前提であるため、pom.xmlでのバージョンの指定は不要である。 上記の依存ライブラリはterasoluna-gfw-parentが依存しているSpring Bootで管理されている。
11.1.3.3. プロジェクトの構成¶
本チュートリアルで作成するプロジェクトの構成を以下に示す。
Note
前節の「プロジェクト構成」 ではマルチプロジェクトにすることを推奨していたが、 本チュートリアルでは、学習容易性を重視しているためシングルプロジェクト構成にしている。
ただし、実プロジェクトで適用する場合は、マルチプロジェクト構成を強く推奨する。
マルチプロジェクトの作成方法は、「Webアプリケーション向け開発プロジェクトの作成」を参照されたい。
[O/R Mapperに依存しないブランクプロジェクトを作成した場合の構成]
src
└main
├java
│ └com
│ └example
│ └todo
│ ├ app ... (1)
│ │ └todo
│ └domain ... (2)
│ ├model ... (3)
│ ├repository ... (4)
│ │ └todo
│ └service ... (5)
│ └todo
├resources
│ └META-INF
│ └spring ... (6)
└wepapp
└WEB-INF
└views ... (7)
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
アプリケーション層のクラスを格納するパッケージ。 本チュートリアルでは、Todo管理業務用のクラスを格納するためのパッケージを作成する。 |
(2)
|
ドメイン層のクラスを格納するパッケージ。 |
(3)
|
Domain Objectを格納するパッケージ。 |
(4)
|
Repositoryを格納するパッケージ。 本チュートリアルでは、Todoオブジェクト(Domain Object)用のRepositoryを格納するためのパッケージを作成する |
(5)
|
Serviceを格納するパッケージ。 本チュートリアルでは、Todo管理業務用のServiceを格納するためのパッケージを作成する。 |
(6)
|
spring関連の設定ファイルを格納するディレクトリ。 |
(7)
|
jspを格納するディレクトリ。 |
[MyBatis3用のブランクプロジェクトを作成した場合の構成]
src
└main
├java
│ └com
│ └example
│ └todo
│ ├ app
│ │ └todo
│ └domain
│ ├model
│ ├repository
│ │ └todo
│ └service
│ └todo
├resources
│ ├META-INF
│ │ ├mybatis ... (8)
│ │ └spring
│ └com
│ └example
│ └todo
│ └domain
│ └repository ... (9)
│ └todo
└wepapp
└WEB-INF
└views
項番 | 説明 |
---|---|
(8)
|
MyBatis関連の設定ファイルを格納するディレクトリ。 |
(9)
|
SQLを記述するMyBatisのMapperファイルを格納するディレクトリ。 本チュートリアルでは、Todoオブジェクト用のRepositoryのMapperファイルを格納するためのディレクトリを作成する。 |
11.1.3.4. 設定ファイルの確認¶
チュートリアルを進める上で必要となる設定の多くは、作成したブランクプロジェクトに既に設定済みの状態である。
チュートリアルを実施するだけであれば、これらの設定の理解は必須ではないが、 アプリケーションを動かすためにどのような設定が必要なのかを理解しておくことを推奨する。
アプリケーションを動かすために必要な設定(設定ファイル)の解説については、「設定ファイルの解説」を参照されたい。
Note
まず、手を動かしてTodoアプリケーションを作成したい場合は、設定ファイルの確認は読み飛ばしてもよいが、 Todoアプリケーションを作成した後に一読して頂きたい。
11.1.3.5. プロジェクトの動作確認¶
Todoアプリケーションの開発を始める前に、プロジェクトの動作確認を行う。
ブランクプロジェクトでは、トップページを表示するためのControllerとJSPの実装が用意されているため、 トップページを表示する事で動作確認を行う事ができる。
ブランクプロジェクトから提供されているController(src/main/java/com/example/todo/app/welcome/HelloController.java
)は、
以下のような実装となっている。
package com.example.todo.app.welcome;
import java.text.DateFormat;
import java.util.Date;
import java.util.Locale;
import org.slf4j.Logger;
import org.slf4j.LoggerFactory;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMethod;
/**
* Handles requests for the application home page.
*/
// (1)
@Controller
public class HelloController {
// (2)
private static final Logger logger = LoggerFactory
.getLogger(HelloController.class);
/**
* Simply selects the home view to render by returning its name.
*/
// (3)
@RequestMapping(value = "/", method = {RequestMethod.GET, RequestMethod.POST})
public String home(Locale locale, Model model) {
// (4)
logger.info("Welcome home! The client locale is {}.", locale);
Date date = new Date();
DateFormat dateFormat = DateFormat.getDateTimeInstance(DateFormat.LONG,
DateFormat.LONG, locale);
String formattedDate = dateFormat.format(date);
// (5)
model.addAttribute("serverTime", formattedDate);
// (6)
return "welcome/home";
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
Controllerとしてcomponent-scanの対象とするため、クラスレベルに
@Controller アノテーションが付与している。 |
(2)
|
(4)でログ出力するためのロガーを生成している。
ロガーの実装はlogbackのものであるが、APIはSLF4Jの
org.slf4j.Logger を使用している。 |
(3)
|
@RequestMapping アノテーションを使用して、”/ ” (ルート)へのアクセスに対するメソッドとしてマッピングを行っている。 |
(4)
|
メソッドが呼ばれたことを通知するためのログをinfoレベルで出力している。
|
(5)
|
画面に表示するための日付文字列を、
serverTime という属性名でModelに設定している。 |
(6)
|
view名として
welcome/home を返す。ViewResolver の設定により、WEB-INF/views/welcome/home.jsp が呼び出される。 |
ブランクプロジェクトから提供されているJSP(src/main/webapp/WEB-INF/views/welcome/home.jsp
)は、
以下のような実装となっている。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>Home</title>
<link rel="stylesheet" href="${pageContext.request.contextPath}/resources/app/css/styles.css">
</head>
<body>
<div id="wrapper">
<h1>Hello world!</h1>
<!-- (7) -->
<p>The time on the server is ${serverTime}.</p>
</div>
</body>
</html>
項番 | 説明 |
---|---|
(7)
|
ControllerでModelに設定した
serverTime を表示する。ここでは、XSS対策を行っていないが、ユーザの入力値を表示する場合は、
f:h() 関数を用いて、必ずXSS対策を行うこと。 |
プロジェクトを右クリックして「Run As」->「Run on Server」を選択する。
APサーバー(Pivotal tc Server Developer Edition v3.1)を選択し、「Next」をクリックする。
todoが「Configured」に含まれていることを確認して「Finish」をクリックしてサーバーを起動する。
起動すると以下のようなログが出力される。
/
というパスに対してcom.example.todo.app.welcome.HelloController
のhelloメソッドがマッピングされていることが分かる。
date:2020-01-23 16:11:55 thread:main X-Track: level:INFO logger:o.springframework.web.servlet.DispatcherServlet message:Initializing Servlet 'appServlet'
date:2020-01-23 16:11:56 thread:main X-Track: level:TRACE logger:o.s.w.s.m.m.a.RequestMappingHandlerMapping message:
c.e.t.a.w.HelloController:
{[GET, POST] /}: home(Locale,Model)
date:2020-01-23 16:11:56 thread:main X-Track: level:DEBUG logger:o.s.w.s.m.m.a.RequestMappingHandlerMapping message:1 mappings in 'org.springframework.web.servlet.mvc.method.annotation.RequestMappingHandlerMapping'
date:2020-01-23 16:11:58 thread:main X-Track: level:INFO logger:o.springframework.web.servlet.DispatcherServlet message:Completed initialization in 3095 ms
ブラウザで http://localhost:8080/todo にアクセスすると、以下のように表示される。
コンソールを見ると、
- 共通ライブラリから提供している
TraceLoggingInterceptor
のTRACEログ - Controllerで実装したINFOログ
が出力されていることがわかる。
date:2016-02-17 11:25:35 thread:tomcat-http--11 X-Track:b49b630274974bffbcd9e8d13261f6a7 level:TRACE logger:o.t.gfw.web.logging.TraceLoggingInterceptor message:[START CONTROLLER] HelloController.home(Locale,Model)
date:2016-02-17 11:25:35 thread:tomcat-http--11 X-Track:b49b630274974bffbcd9e8d13261f6a7 level:INFO logger:com.example.todo.app.welcome.HelloController message:Welcome home! The client locale is ja_JP.
date:2016-02-17 11:25:35 thread:tomcat-http--11 X-Track:b49b630274974bffbcd9e8d13261f6a7 level:TRACE logger:o.t.gfw.web.logging.TraceLoggingInterceptor message:[END CONTROLLER ] HelloController.home(Locale,Model)-> view=welcome/home, model={serverTime=2016/02/17 11:25:35 JST}
date:2016-02-17 11:25:35 thread:tomcat-http--11 X-Track:b49b630274974bffbcd9e8d13261f6a7 level:TRACE logger:o.t.gfw.web.logging.TraceLoggingInterceptor message:[HANDLING TIME ] HelloController.home(Locale,Model)-> 97,346,576 ns
Note
TraceLoggingInterceptor
はControllerの開始、終了でログを出力する。終了時にはView
とModel
の情報および処理時間が出力される。
11.1.4. Todoアプリケーションの作成¶
- ドメイン層(+ インフラストラクチャ層)
- Domain Object作成
- Repository作成
- RepositoryImpl作成
- Service作成
- アプリケーション層
- Controller作成
- Form作成
- View作成
RepositoryImplの作成は、選択したインフラストラクチャ層の種類に応じて実装方法が異なる。
ここでは、データベースを使用せずjava.util.Map
を使ったインメモリ実装のRepositoryImplを作成する方法について説明を行う。
データベースを使用する場合は、「データベースアクセスを伴うインフラストラクチャ層の作成」に記載されている内容で読み替えて、Todoアプリケーションを作成して頂きたい。
11.1.4.1. ドメイン層の作成¶
11.1.4.1.1. Domain Objectの作成¶
Domainオブジェクトを作成する。
Package Explorer上で右クリック -> New -> Class を選択し、「New Java Class」ダイアログを表示し、
項番 項目 入力値 1 Package com.example.todo.domain.model
2 Name Todo
3 Interfaces java.io.Serializable
を入力して「Finish」する。
作成したクラスは以下のディレクトリに格納される。
作成したクラスに以下のプロパティを追加する。
- ID → todoId
- タイトル → todoTitle
- 完了フラグ → finished
- 作成日 → createdAt
package com.example.todo.domain.model;
import java.io.Serializable;
import java.util.Date;
public class Todo implements Serializable {
private static final long serialVersionUID = 1L;
private String todoId;
private String todoTitle;
private boolean finished;
private Date createdAt;
public String getTodoId() {
return todoId;
}
public void setTodoId(String todoId) {
this.todoId = todoId;
}
public String getTodoTitle() {
return todoTitle;
}
public void setTodoTitle(String todoTitle) {
this.todoTitle = todoTitle;
}
public boolean isFinished() {
return finished;
}
public void setFinished(boolean finished) {
this.finished = finished;
}
public Date getCreatedAt() {
return createdAt;
}
public void setCreatedAt(Date createdAt) {
this.createdAt = createdAt;
}
}
Tip
Getter/SetterメソッドはSTSの機能を使って自動生成することができる。 フィールドを定義した後、エディタ上で右クリックし、「Source」->「Generate Getter and Setters…」を選択する。
serialVersionUID以外を選択して「OK」
11.1.4.1.2. Repositoryの作成¶
TodoRepository
インタフェースを作成する。
データベースを使用する場合は、「データベースアクセスを伴うインフラストラクチャ層の作成」に記載されている内容で読み替えて、Repositoryを作成する。
Package Explorer上で右クリック -> New -> Interface を選択し、「New Java Interface」ダイアログを表示し、
項番 項目 入力値 1 Package com.example.todo.domain.repository.todo
2 Name TodoRepository
を入力して「Finish」する。
作成したインタフェースは以下のディレクトリに格納される。
作成したインタフェースに、今回のアプリケーションで必要となる以下のCRUD操作を行うメソッドを定義する。
- TODOの1件取得 → findOne
- TODOの全件取得 → findAll
- TODOの1件作成 → create
- TODOの1件更新 → update
- TODOの1件削除 → delete
- 完了済みTODO件数の取得 → countByFinished
package com.example.todo.domain.repository.todo;
import java.util.Collection;
import com.example.todo.domain.model.Todo;
public interface TodoRepository {
Todo findOne(String todoId);
Collection<Todo> findAll();
void create(Todo todo);
boolean update(Todo todo);
void delete(Todo todo);
long countByFinished(boolean finished);
}
Note
ここでは、TodoRepository
の汎用性を上げるため、「完了済み件数を取得する」メソッド(long countFinished()
)ではなく、
「完了状態がxxである件数を取得する」メソッド(long countByFinished(boolean)
)として定義している。
long countByFinished(boolean)
の引数としてtrue
を渡すと「完了済みの件数」、
false
を渡すと「未完了の件数」が取得できる仕様としている。
11.1.4.1.3. RepositoryImplの作成(インフラストラクチャ層)¶
ここでは、説明を単純化するため、java.util.Map
を使ったインメモリ実装のRepositoryImplを作成する。
データベースを使用する場合は、「データベースアクセスを伴うインフラストラクチャ層の作成」に記載されている内容で読み替えて、RepositoryImplを作成する。
Package Explorer上で右クリック -> New -> Class を選択し、「New Java Class」ダイアログを表示し、
項番 項目 入力値 1 Package com.example.todo.domain.repository.todo
2 Name TodoRepositoryImpl
3 Interfaces com.example.todo.domain.repository.todo.TodoRepository
を入力して「Finish」する。
作成したクラスは以下のディレクトリに格納される。
作成したクラスにCRUD操作を実装する。
Note
RepositoryImplには、業務ロジックは含めず、Domainオブジェクトの保存先への出し入れ(CRUD操作)に終始することが実装ポイントである。
package com.example.todo.domain.repository.todo;
import java.util.Collection;
import java.util.Map;
import java.util.concurrent.ConcurrentHashMap;
import org.springframework.stereotype.Repository;
import com.example.todo.domain.model.Todo;
@Repository // (1)
public class TodoRepositoryImpl implements TodoRepository {
private static final Map<String, Todo> TODO_MAP = new ConcurrentHashMap<String, Todo>();
@Override
public Todo findOne(String todoId) {
return TODO_MAP.get(todoId);
}
@Override
public Collection<Todo> findAll() {
return TODO_MAP.values();
}
@Override
public void create(Todo todo) {
TODO_MAP.put(todo.getTodoId(), todo);
}
@Override
public boolean update(Todo todo) {
TODO_MAP.put(todo.getTodoId(), todo);
return true;
}
@Override
public void delete(Todo todo) {
TODO_MAP.remove(todo.getTodoId());
}
@Override
public long countByFinished(boolean finished) {
long count = 0;
for (Todo todo : TODO_MAP.values()) {
if (finished == todo.isFinished()) {
count++;
}
}
return count;
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
Repositoryとしてcomponent-scan対象とするため、クラスレベルに
@Repository アノテーションをつける。 |
Note
本チュートリアルでは、インフラストラクチャ層に属するクラス(RepositoryImpl)をドメイン層のパッケージ(com.example.todo.domain
)に格納しているが、
完全に層別にパッケージを分けるのであれば、インフラストラクチャ層のクラスは、com.example.todo.infra
以下に作成した方が良い。
ただし、通常のプロジェクトでは、インフラストラクチャ層が変更されることを前提としていない(そのような前提で進めるプロジェクトは、少ない)。 そこで、作業効率向上のために、ドメイン層のRepositoryインタフェースと同じ階層に、RepositoryImplを作成しても良い。
11.1.4.1.4. Serviceの作成¶
まず、TodoService
インタフェースを作成する。
Package Explorer上で右クリック -> New -> Interface を選択し、「New Java Interface」ダイアログを表示し、
項番 項目 入力値 1 Package com.example.todo.domain.service.todo
2 Name TodoService
を入力して「Finish」する。
作成したインタフェースは以下のディレクトリに格納される。
作成したインタフェースに以下の業務処理を行うメソッドを定義する。
- Todoの全件取得 → findAll
- Todoの新規作成 → create
- Todoの完了 → finish
- Todoの削除 → delete
package com.example.todo.domain.service.todo;
import java.util.Collection;
import com.example.todo.domain.model.Todo;
public interface TodoService {
Collection<Todo> findAll();
Todo create(Todo todo);
Todo finish(String todoId);
void delete(String todoId);
}
次に、TodoService
インタフェースに定義したメソッドを実装するTodoServiceImpl
クラスを作成する。
Package Explorer上で右クリック -> New -> Class を選択し、「New Java Class」ダイアログを表示し、
項番 項目 入力値 1 Package com.example.todo.domain.service.todo
2 Name TodoServiceImpl
3 Interfaces com.example.todo.domain.service.todo.TodoService
を入力して「Finish」する。
作成したクラスは以下のディレクトリに格納される。
package com.example.todo.domain.service.todo;
import java.util.Collection;
import java.util.Date;
import java.util.UUID;
import javax.inject.Inject;
import org.springframework.stereotype.Service;
import org.springframework.transaction.annotation.Transactional;
import org.terasoluna.gfw.common.exception.BusinessException;
import org.terasoluna.gfw.common.exception.ResourceNotFoundException;
import org.terasoluna.gfw.common.message.ResultMessage;
import org.terasoluna.gfw.common.message.ResultMessages;
import com.example.todo.domain.model.Todo;
import com.example.todo.domain.repository.todo.TodoRepository;
@Service// (1)
@Transactional // (2)
public class TodoServiceImpl implements TodoService {
private static final long MAX_UNFINISHED_COUNT = 5;
@Inject// (3)
TodoRepository todoRepository;
// (4)
private Todo findOne(String todoId) {
Todo todo = todoRepository.findOne(todoId);
if (todo == null) {
// (5)
ResultMessages messages = ResultMessages.error();
messages.add(ResultMessage
.fromText("[E404] The requested Todo is not found. (id="
+ todoId + ")"));
// (6)
throw new ResourceNotFoundException(messages);
}
return todo;
}
@Override
@Transactional(readOnly = true) // (7)
public Collection<Todo> findAll() {
return todoRepository.findAll();
}
@Override
public Todo create(Todo todo) {
long unfinishedCount = todoRepository.countByFinished(false);
if (unfinishedCount >= MAX_UNFINISHED_COUNT) {
ResultMessages messages = ResultMessages.error();
messages.add(ResultMessage
.fromText("[E001] The count of un-finished Todo must not be over "
+ MAX_UNFINISHED_COUNT + "."));
// (8)
throw new BusinessException(messages);
}
// (9)
String todoId = UUID.randomUUID().toString();
Date createdAt = new Date();
todo.setTodoId(todoId);
todo.setCreatedAt(createdAt);
todo.setFinished(false);
todoRepository.create(todo);
return todo;
}
@Override
public Todo finish(String todoId) {
Todo todo = findOne(todoId);
if (todo.isFinished()) {
ResultMessages messages = ResultMessages.error();
messages.add(ResultMessage
.fromText("[E002] The requested Todo is already finished. (id="
+ todoId + ")"));
throw new BusinessException(messages);
}
todo.setFinished(true);
todoRepository.update(todo);
return todo;
}
@Override
public void delete(String todoId) {
Todo todo = findOne(todoId);
todoRepository.delete(todo);
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
Serviceとしてcomponent-scanの対象とするため、クラスレベルに
@Service アノテーションをつける。 |
(2)
|
クラスレベルに、
@Transactional アノテーションをつけることで、公開メソッドをすべてトランザクション管理する。アノテーションを付与することで、メソッド開始時にトランザクションを開始、メソッド正常終了時にトランザクションのコミットが行われる。
また、途中で非検査例外が発生した場合は、トランザクションがロールバックされる。
データベースを使用しない場合は、
@Transactional アノテーションは不要である。 |
(3)
|
@Inject アノテーションで、TodoRepository の実装をインジェクションする。 |
(4)
|
1件取得は、
finish メソッドでもdelete メソッドでも使用するため、メソッドとして用意しておく(interfaceに公開しても良い)。 |
(5)
|
結果メッセージを格納するクラスとして、共通ライブラリで用意されている
org.terasoluna.gfw.common.message.ResultMessage を用いる。今回は、エラーメッセージを例外に追加する際に、
ResultMessages.error() でメッセージ種別を指定して、ResultMessage を追加している。 |
(6)
|
対象のデータが存在しない場合、共通ライブラリで用意されている
org.terasoluna.gfw.common.exception.ResourceNotFoundException をスローする。 |
(7)
|
参照のみ行う処理に関しては、
readOnly=true をつける。O/R Mapperによっては、この設定により、参照時のトランザクション制御の最適化が行われる。
データベースを使用しない場合は、
@Transactional アノテーションは不要である。 |
(8)
|
業務エラーが発生した場合、共通ライブラリで用意されている
org.terasoluna.gfw.common.exception.BusinessException をスローする。 |
(9)
|
一意性のある値を生成するために、UUIDを使用している。データベースのシーケンスを用いてもよい。
|
Note
本節では、説明を単純化するため、エラーメッセージをハードコードしているが、メンテナンスの観点で本来は好ましくない。 通常、メッセージは、プロパティファイルに外部化することが推奨される。 プロパティファイルに外部化する方法は、プロパティ管理を参照されたい。
11.1.4.2. アプリケーション層の作成¶
ドメイン層の実装が完了したので、次はドメイン層を利用して、アプリケーション層の作成に取り掛かる。
11.1.4.2.1. Controllerの作成¶
まずは、todo管理業務にかかわる画面遷移を、制御するControllerを作成する。
Package Explorer上で右クリック -> New -> Class を選択し、「New Java Class」ダイアログを表示し、
項番 項目 入力値 1 Package com.example.todo.app.todo
2 Name TodoController
を入力して「Finish」する。
Note
上位パッケージがドメイン層と異なるので注意すること。
作成したクラスは以下のディレクトリに格納される。
package com.example.todo.app.todo;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
@Controller // (1)
@RequestMapping("todo") // (2)
public class TodoController {
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
Controllerとしてcomponent-scanの対象とするため、クラスレベルに、
@Controller アノテーションをつける。 |
(2)
|
TodoController が扱う画面遷移のパスを、すべて<contextPath>/todo 配下にするため、クラスレベルに@RequestMapping(“todo”) を設定する。 |
11.1.4.2.2. Show all TODOの実装¶
本チュートリアルで作成する画面では、
- 新規作成フォームの表示
- TODOの全件表示
を行う。
はじめに、TODOの全件表示を行うための処理を実装する。
11.1.4.2.2.1. Formの作成¶
Formクラス(JavaBean)を作成する。
Package Explorer上で右クリック -> New -> Class を選択し、「New Java Class」ダイアログを表示し、
項番 項目 入力値 1 Package com.example.todo.app.todo
2 Name TodoForm
3 Interfaces java.io.Serializable
を入力して「Finish」する。
作成したクラスは以下のディレクトリに格納される。
作成したクラスに以下のプロパティを追加する。
- タイトル → todoTitle
package com.example.todo.app.todo;
import java.io.Serializable;
public class TodoForm implements Serializable {
private static final long serialVersionUID = 1L;
private String todoTitle;
public String getTodoTitle() {
return todoTitle;
}
public void setTodoTitle(String todoTitle) {
this.todoTitle = todoTitle;
}
}
11.1.4.2.2.2. Controllerの実装¶
一覧画面表示処理をTodoController
に追加する。
package com.example.todo.app.todo;
import java.util.Collection;
import javax.inject.Inject;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.ModelAttribute;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import com.example.todo.domain.model.Todo;
import com.example.todo.domain.service.todo.TodoService;
@Controller
@RequestMapping("todo")
public class TodoController {
@Inject // (1)
TodoService todoService;
@ModelAttribute // (2)
public TodoForm setUpForm() {
TodoForm form = new TodoForm();
return form;
}
@GetMapping("list") // (3)
public String list(Model model) {
Collection<Todo> todos = todoService.findAll();
model.addAttribute("todos", todos); // (4)
return "todo/list"; // (5)
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
TodoService を、DIコンテナによってインジェクションさせるために、@Inject アノテーションをつける。DIコンテナの管理する
TodoService 型のインスタンス(TodoServiceImpl のインスタンス)がインジェクションされる。 |
(2)
|
Formを初期化する。
@ModelAttribute アノテーションをつけることで、このメソッドの返り値のformオブジェクトが、todoForm という名前でModel に追加される。これは、
TodoController の各処理で、model.addAttribute("todoForm", form) を実装するのと同義である。 |
(3)
|
/todo/list というパスにGET メソッドを使用してリクエストされた際に、一覧画面表示処理用のメソッド(list メソッド)が実行されるように@GetMapping アノテーションを設定する。クラスレベルに
@RequestMapping(“todo”) が設定されているため、ここでは@GetMapping("list") のみで良い。 |
(4)
|
Model にTodoのリストを追加して、Viewに渡す。 |
(5)
|
View名として
todo/list を返すと、spring-mvc.xmlに定義したViewResolver によって、WEB-INF/views/todo/list.jsp がレンダリングされることになる。 |
11.1.4.2.2.3. JSPの作成¶
JSPを作成し、Controllerから渡されたModelを表示する。
Package Explorer上で右クリック -> New -> File を選択し、「New File」ダイアログを表示し、
項番 項目 入力値 1 Enter or select the parent folder todo/src/main/webapp/WEB-INF/views/todo
2 File name list.jsp
を入力して「Finish」する。
作成したファイルは以下のディレクトリに格納される。
まず、TODOの全件表示を行うために必要なJSPの実装を行う。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>Todo List</title>
<style type="text/css">
.strike {
text-decoration: line-through;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>Todo List</h1>
<hr />
<div id="todoList">
<ul>
<!-- (1) -->
<c:forEach items="${todos}" var="todo">
<li><c:choose>
<c:when test="${todo.finished}"><!-- (2) -->
<span class="strike">
<!-- (3) -->
${f:h(todo.todoTitle)}
</span>
</c:when>
<c:otherwise>
${f:h(todo.todoTitle)}
</c:otherwise>
</c:choose></li>
</c:forEach>
</ul>
</div>
</body>
</html>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
<c:forEach> タグを用いて、Todoのリストを全て表示する。 |
(2)
|
完了かどうか(
finished )で、打ち消し線(text-decoration: line-through; )を装飾するかどうかを判断する。 |
(3)
|
文字列値を出力する際は、XSS対策のため、必ずf:h()関数を使用してHTMLエスケープを行うこと。
XSS対策についての詳細は、XSS対策を参照されたい。
|
STSで「todo」プロジェクトを右クリックし、「Run As」→「Run on Server」でWebアプリケーションを起動する。 ブラウザで http://localhost:8080/todo/todo/list にアクセスすると、以下のような画面が表示される。
Note
上記で表示されている画面には、TODOが1件も登録されていないため、TODOの一覧は出力されない。
以下のように、ドメイン層の作成で作成したTodoRepositoryImplを一時的に修正し初期データを登録することで、TODOの一覧が出力されることを確認できる。
なお、次節「Create TODOの実装」で実際にTODOを登録できるようになるため、一覧の出力が確認できたら削除して構わない。
TodoRepositoryImpl.java
package com.example.todo.domain.repository.todo; import java.util.Collection; import java.util.Map; import java.util.concurrent.ConcurrentHashMap; import org.springframework.stereotype.Repository; import com.example.todo.domain.model.Todo; @Repository public class TodoRepositoryImpl implements TodoRepository { private static final Map<String, Todo> TODO_MAP = new ConcurrentHashMap<String, Todo>(); static { Todo todo1 = new Todo(); todo1.setTodoId("1"); todo1.setTodoTitle("Send a e-mail"); Todo todo2 = new Todo(); todo2.setTodoId("2"); todo2.setTodoTitle("Have a lunch"); Todo todo3 = new Todo(); todo3.setTodoId("3"); todo3.setTodoTitle("Read a book"); todo3.setFinished(true); TODO_MAP.put(todo1.getTodoId(), todo1); TODO_MAP.put(todo2.getTodoId(), todo2); TODO_MAP.put(todo3.getTodoId(), todo3); } // omitted
以下のように画面に出力される。
11.1.4.2.3. Create TODOの実装¶
次に、一覧表示画面から「Create TODO」ボタンを押した後の、新規作成処理を実装する。
11.1.4.2.3.1. Controllerの修正¶
新規作成処理をTodoController
に追加する。
package com.example.todo.app.todo;
import java.util.Collection;
import javax.inject.Inject;
import javax.validation.Valid;
import com.github.dozermapper.core.Mapper;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.validation.BindingResult;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.ModelAttribute;
import org.springframework.web.bind.annotation.PostMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.servlet.mvc.support.RedirectAttributes;
import org.terasoluna.gfw.common.exception.BusinessException;
import org.terasoluna.gfw.common.message.ResultMessage;
import org.terasoluna.gfw.common.message.ResultMessages;
import com.example.todo.domain.model.Todo;
import com.example.todo.domain.service.todo.TodoService;
@Controller
@RequestMapping("todo")
public class TodoController {
@Inject
TodoService todoService;
// (1)
@Inject
Mapper beanMapper;
@ModelAttribute
public TodoForm setUpForm() {
TodoForm form = new TodoForm();
return form;
}
@GetMapping("list")
public String list(Model model) {
Collection<Todo> todos = todoService.findAll();
model.addAttribute("todos", todos);
return "todo/list";
}
@PostMapping("create") // (2)
public String create(@Valid TodoForm todoForm, BindingResult bindingResult, // (3)
Model model, RedirectAttributes attributes) { // (4)
// (5)
if (bindingResult.hasErrors()) {
return list(model);
}
// (6)
Todo todo = beanMapper.map(todoForm, Todo.class);
try {
todoService.create(todo);
} catch (BusinessException e) {
// (7)
model.addAttribute(e.getResultMessages());
return list(model);
}
// (8)
attributes.addFlashAttribute(ResultMessages.success().add(
ResultMessage.fromText("Created successfully!")));
return "redirect:/todo/list";
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
FormオブジェクトをDomainObjectに変換するために、Dozerの
Mapper インタフェースをインジェクションする。 |
(2)
|
/todo/create というパスにPOST メソッドを使用してリクエストされた際に、新規作成処理用のメソッド(create メソッド)が実行されるように@PostMapping アノテーションを設定する。 |
(3)
|
フォームの入力チェックを行うため、Formの引数に
@Valid アノテーションをつける。入力チェック結果は、その直後の引数BindingResult に格納される。 |
(4)
|
正常に作成が完了した後にリダイレクトし、一覧画面を表示する。
リダイレクト先への情報を格納するために、引数に
RedirectAttributes を加える。 |
(5)
|
入力エラーがあった場合、一覧画面に戻る。
Todo全件取得を再度行う必要があるので、
list メソッドを再実行する。 |
(6)
|
Dozerの
Mapper インタフェースを用いて、TodoForm オブジェクトからTodo オブジェクトを作成する。変換元と変換先のプロパティ名が同じ場合は、設定不要である。
今回は、
todoTitle プロパティのみ変換するため、DozerのMapper インタフェースを使用するメリットはほとんどない。プロパティの数が多い場合には、非常に便利である。 |
(7)
|
業務処理を実行して、
BusinessException が発生した場合、結果メッセージをModel に追加して、一覧画面に戻る。 |
(8)
|
正常に作成が完了したので、結果メッセージをflashスコープに追加して、一覧画面でリダイレクトする。
リダイレクトすることにより、ブラウザを再読み込みして、再び新規登録処理が
POST されることがなくなる。(詳しくは、「PRG(Post-Redirect-Get)パターンについて」を参照されたい)なお、今回は成功メッセージであるため、
ResultMessages.success() を使用している。 |
11.1.4.2.3.2. Formの修正¶
入力チェックのルールを定義するため、Formオブジェクトにアノテーションを追加する。
package com.example.todo.app.todo;
import java.io.Serializable;
import javax.validation.constraints.NotNull;
import javax.validation.constraints.Size;
public class TodoForm implements Serializable {
private static final long serialVersionUID = 1L;
@NotNull // (1)
@Size(min = 1, max = 30) // (2)
private String todoTitle;
public String getTodoTitle() {
return todoTitle;
}
public void setTodoTitle(String todoTitle) {
this.todoTitle = todoTitle;
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
@NotNull アノテーションを使用して必須チェックを有効化する。 |
(2)
|
@Size アノテーションを使用して文字数チェックを有効化する。 |
11.1.4.2.3.3. JSPの修正¶
以下を表示するために必要なJSPの実装を追加する。
- TODOの入力フォーム
- 「Create Todo」ボタン
- 入力チェックエラーを表示するエリア
- 結果メッセージを表示するエリア
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>Todo List</title>
<style type="text/css">
.strike {
text-decoration: line-through;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>Todo List</h1>
<div id="todoForm">
<!-- (1) -->
<t:messagesPanel />
<!-- (2) -->
<form:form
action="${pageContext.request.contextPath}/todo/create"
method="post" modelAttribute="todoForm">
<form:input path="todoTitle" /><!-- (3) -->
<form:errors path="todoTitle" /><!-- (4) -->
<form:button>Create Todo</form:button>
</form:form>
</div>
<hr />
<div id="todoList">
<ul>
<c:forEach items="${todos}" var="todo">
<li><c:choose>
<c:when test="${todo.finished}">
<span class="strike">
${f:h(todo.todoTitle)}
</span>
</c:when>
<c:otherwise>
${f:h(todo.todoTitle)}
</c:otherwise>
</c:choose></li>
</c:forEach>
</ul>
</div>
</body>
</html>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
<t:messagesPanel> タグで、結果メッセージを表示する。 |
(2)
|
新規作成処理用のformを表示する。
formを表示するために、
<form:form> タグを使用する。modelAttribute 属性には、ControllerでModel に追加したFormの名前を指定する。action 属性には新規作成処理を実行するためのURL(<contextPath>/todo/create )を指定する。新規作成処理は更新系の処理なので、
method 属性にはPOST メソッドを指定する。action 属性に指定する<contextPath>は、${pageContext.request.contextPath} で取得することができる。 |
(3)
|
<form:input> タグでフォームのプロパティをバインドする。modelAttribute 属性に指定したFormのプロパティ名と、path 属性の値が一致している必要がある。 |
(4)
|
<form:errors> タグで、入力エラーがあった場合に表示する。path 属性の値は、<form:input> タグと合わせる。 |
フォームに適切な値を入力してsubmitすると、以下のように、成功メッセージが表示される。
未完了のTODOが5件登録済みの場合は、業務エラーとなり、エラーメッセージが表示される。
入力フォームを、空文字にしてsubmitすると、以下のように、エラーメッセージが表示される。
11.1.4.2.3.4. メッセージ表示のカスタマイズ¶
<t:messagesPanel>
を使用した場合、以下のようなHTMLが出力される。
<div class="alert alert-success"><ul><li>Created successfully!</li></ul></div>
スタイルシート(list.jsp
の<style>
タグ内)に、以下の修正を加えて、結果メッセージの見た目をカスタマイズする。
.alert {
border: 1px solid;
}
.alert-error {
background-color: #c60f13;
border-color: #970b0e;
color: white;
}
.alert-success {
background-color: #5da423;
border-color: #457a1a;
color: white;
}
メッセージは、以下のように装飾される。
また、<form:errors>
タグのcssClass
属性で、入力エラーメッセージのclassを指定できる。
JSPを次のように修正し、
<form:errors path="todoTitle" cssClass="text-error" />
スタイルシートに、以下を追加する。
.text-error {
color: #c60f13;
}
入力エラー時のメッセージは、以下のように装飾される。
11.1.4.2.4. Finish TODOの実装¶
一覧画面に「Finish」ボタンを追加し、TODOを完了させるための処理を追加する。
11.1.4.2.4.1. Formの修正¶
完了処理用のFormについても、TodoForm
を使用する。
TodoForm
にtodoId
プロパティを追加する必要があるが、単純に追加してしまうと、新規作成処理でもtodoId
プロパティのチェックが実行されてしまう。
一つのFormクラスを使用して複数のformから送信されるリクエストパラメータをバインドする場合は、groups
属性を使用して、入力チェックルールをグループ化する。
Formクラスに以下のプロパティを追加する。
- ID → todoId
package com.example.todo.app.todo;
import java.io.Serializable;
import javax.validation.constraints.NotNull;
import javax.validation.constraints.Size;
public class TodoForm implements Serializable {
// (1)
public static interface TodoCreate {
};
public static interface TodoFinish {
};
private static final long serialVersionUID = 1L;
// (2)
@NotNull(groups = { TodoFinish.class })
private String todoId;
// (3)
@NotNull(groups = { TodoCreate.class })
@Size(min = 1, max = 30, groups = { TodoCreate.class })
private String todoTitle;
public String getTodoId() {
return todoId;
}
public void setTodoId(String todoId) {
this.todoId = todoId;
}
public String getTodoTitle() {
return todoTitle;
}
public void setTodoTitle(String todoTitle) {
this.todoTitle = todoTitle;
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
入力チェックルールをグループ化するためのインタフェースを作成する。
入力チェックルールのグループ化については、入力チェックを参照されたい。
ここでは、新規作成処理用のインタフェースとして
TodoCreate を、完了処理用のインタフェースとしてTodoFinish を作成している。 |
(2)
|
todoId は完了処理で使用するプロパティである。そのため、
@NotNull アノテーションのgroups 属性には、完了処理用の入力チェックルールである事を示すTodoFinish インタフェースを指定する。 |
(3)
|
todoTitle は新規作成処理で使用するプロパティである。そのため、
@NotNull アノテーションと@Size アノテーションのgroups 属性には、新規作成処理用の入力チェックルールである事を示すTodoCreate インタフェースを指定する。 |
11.1.4.2.4.2. Controllerの修正¶
完了処理をTodoController
に追加する。
グループ化した入力チェックルールを適用するためには、@Valid アノテーションの代わりに、@Validated アノテーションを使用することに注意する。
package com.example.todo.app.todo;
import java.util.Collection;
import javax.inject.Inject;
import javax.validation.groups.Default;
import com.github.dozermapper.core.Mapper;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.validation.BindingResult;
import org.springframework.validation.annotation.Validated;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.ModelAttribute;
import org.springframework.web.bind.annotation.PostMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.servlet.mvc.support.RedirectAttributes;
import org.terasoluna.gfw.common.exception.BusinessException;
import org.terasoluna.gfw.common.message.ResultMessage;
import org.terasoluna.gfw.common.message.ResultMessages;
import com.example.todo.app.todo.TodoForm.TodoCreate;
import com.example.todo.app.todo.TodoForm.TodoFinish;
import com.example.todo.domain.model.Todo;
import com.example.todo.domain.service.todo.TodoService;
@Controller
@RequestMapping("todo")
public class TodoController {
@Inject
TodoService todoService;
@Inject
Mapper beanMapper;
@ModelAttribute
public TodoForm setUpForm() {
TodoForm form = new TodoForm();
return form;
}
@GetMapping("list")
public String list(Model model) {
Collection<Todo> todos = todoService.findAll();
model.addAttribute("todos", todos);
return "todo/list";
}
@PostMapping("create")
public String create(
@Validated({ Default.class, TodoCreate.class }) TodoForm todoForm, // (1)
BindingResult bindingResult, Model model,
RedirectAttributes attributes) {
if (bindingResult.hasErrors()) {
return list(model);
}
Todo todo = beanMapper.map(todoForm, Todo.class);
try {
todoService.create(todo);
} catch (BusinessException e) {
model.addAttribute(e.getResultMessages());
return list(model);
}
attributes.addFlashAttribute(ResultMessages.success().add(
ResultMessage.fromText("Created successfully!")));
return "redirect:/todo/list";
}
@PostMapping("finish") // (2)
public String finish(
@Validated({ Default.class, TodoFinish.class }) TodoForm form, // (3)
BindingResult bindingResult, Model model,
RedirectAttributes attributes) {
// (4)
if (bindingResult.hasErrors()) {
return list(model);
}
try {
todoService.finish(form.getTodoId());
} catch (BusinessException e) {
// (5)
model.addAttribute(e.getResultMessages());
return list(model);
}
// (6)
attributes.addFlashAttribute(ResultMessages.success().add(
ResultMessage.fromText("Finished successfully!")));
return "redirect:/todo/list";
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
グループ化した入力チェックルールを適用するために、
@Valid アノテーションを@Validated アノテーションに変更する。value 属性には、適用する入力チェックルールのグループ(グループインタフェース)を指定する。Default.class は、グループ化されていない入力チェックルールを適用するために用意されているグループインタフェースである。 |
(2)
|
/todo/finish というパスにPOST メソッドを使用してリクエストされた際に、完了処理用のメソッド(finish メソッド)が実行されるように@PostMapping アノテーションを設定する。 |
(3)
|
適用する入力チェックのグループとして、完了処理用のグループインタフェース(
TodoFinish インタフェース)を指定する。 |
(4)
|
入力エラーがあった場合、一覧画面に戻る。
|
(5)
|
業務処理を実行して、
BusinessException が発生した場合は、結果メッセージをModel に追加して、一覧画面に戻る。 |
(6)
|
正常に作成が完了した場合は、結果メッセージをflashスコープに追加して、一覧画面でリダイレクトする。
|
Note
新規作成処理用と完了処理用を別々のFormクラスとして作成しても良い。 別々のFormクラスにした場合、入力チェックルールをグループ化する必要がないため、入力チェックルールの定義はシンプルになる。
ただし、処理毎にFormクラスを作成した場合、
- クラス数が増える
- プロパティが重複するため入力チェックルールを一元管理できない
ため、仕様変更が発生した場合に修正コストが高くなる可能性があるという点に注意してほしい。
また、@ModelAttribute
メソッドを使用して複数のFormを初期化した場合、
毎回すべてのFormが初期化されるため、不要なインスタンスが生成されることになる。
11.1.4.2.4.3. JSPの修正¶
完了処理用のformを追加する。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>Todo List</title>
</head>
<style type="text/css">
.strike {
text-decoration: line-through;
}
.inline {
display: inline-block;
}
.alert {
border: 1px solid;
}
.alert-error {
background-color: #c60f13;
border-color: #970b0e;
color: white;
}
.alert-success {
background-color: #5da423;
border-color: #457a1a;
color: white;
}
.text-error {
color: #c60f13;
}
</style>
<body>
<h1>Todo List</h1>
<div id="todoForm">
<t:messagesPanel />
<form:form
action="${pageContext.request.contextPath}/todo/create"
method="post" modelAttribute="todoForm">
<form:input path="todoTitle" />
<form:errors path="todoTitle" cssClass="text-error" />
<form:button>Create Todo</form:button>
</form:form>
</div>
<hr />
<div id="todoList">
<ul>
<c:forEach items="${todos}" var="todo">
<li><c:choose>
<c:when test="${todo.finished}">
<span class="strike">${f:h(todo.todoTitle)}</span>
</c:when>
<c:otherwise>
${f:h(todo.todoTitle)}
<!-- (1) -->
<form:form
action="${pageContext.request.contextPath}/todo/finish"
method="post"
modelAttribute="todoForm"
cssClass="inline">
<!-- (2) -->
<form:hidden path="todoId"
value="${f:h(todo.todoId)}" />
<form:button>Finish</form:button>
</form:form>
</c:otherwise>
</c:choose></li>
</c:forEach>
</ul>
</div>
</body>
</html>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
TODOが未完了の場合は、TODOを完了させるためのリクエストを送信するformを表示する。
action 属性には完了処理を実行するためのURL(<contextPath>/todo/finish )を指定する。完了処理は更新系の処理なので、
method 属性にはPOST メソッドを指定する。なお、「Finish」ボタンをインラインブロック要素(
display: inline-block; )としてTODOの横に表示させている。 |
(2)
|
<form:hidden> タグを使用して、リクエストパラメータとしてtodoId を送信する。value 属性に値を設定する場合も、 必ずf:h()関数でHTMLエスケープすること。 |
Todoを新規作成した後に、「Finish」ボタン押下すると、以下のように打ち消し線が入り、完了したことがわかる。
11.1.4.2.5. Delete TODOの実装¶
一覧表示画面に「Delete」ボタンを追加して、TODOを削除するための処理を追加する。
11.1.4.2.5.1. Formの修正¶
削除処理用のFormについても、TodoForm
を使用する。
package com.example.todo.app.todo;
import java.io.Serializable;
import javax.validation.constraints.NotNull;
import javax.validation.constraints.Size;
public class TodoForm implements Serializable {
public static interface TodoCreate {
};
public static interface TodoFinish {
};
// (1)
public static interface TodoDelete {
}
private static final long serialVersionUID = 1L;
// (2)
@NotNull(groups = { TodoFinish.class, TodoDelete.class })
private String todoId;
@NotNull(groups = { TodoCreate.class })
@Size(min = 1, max = 30, groups = { TodoCreate.class })
private String todoTitle;
public String getTodoId() {
return todoId;
}
public void setTodoId(String todoId) {
this.todoId = todoId;
}
public String getTodoTitle() {
return todoTitle;
}
public void setTodoTitle(String todoTitle) {
this.todoTitle = todoTitle;
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
削除処理用の入力チェックルールをグループ化するためのインタフェースとして
TodoDelete を作成する。 |
(2)
|
削除処理では
todoId プロパティを使用する。そのため、
todoId の@NotNull アノテーションのgroups 属性には、削除処理用の入力チェックルールである事を示すTodoDelete インタフェースを指定する。 |
11.1.4.2.5.2. Controllerの修正¶
削除処理をTodoController
に追加する。完了処理とほぼ同じである。
package com.example.todo.app.todo;
import java.util.Collection;
import javax.inject.Inject;
import javax.validation.groups.Default;
import com.github.dozermapper.core.Mapper;
import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.ui.Model;
import org.springframework.validation.BindingResult;
import org.springframework.validation.annotation.Validated;
import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.ModelAttribute;
import org.springframework.web.bind.annotation.PostMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.servlet.mvc.support.RedirectAttributes;
import org.terasoluna.gfw.common.exception.BusinessException;
import org.terasoluna.gfw.common.message.ResultMessage;
import org.terasoluna.gfw.common.message.ResultMessages;
import com.example.todo.app.todo.TodoForm.TodoDelete;
import com.example.todo.app.todo.TodoForm.TodoCreate;
import com.example.todo.app.todo.TodoForm.TodoFinish;
import com.example.todo.domain.model.Todo;
import com.example.todo.domain.service.todo.TodoService;
@Controller
@RequestMapping("todo")
public class TodoController {
@Inject
TodoService todoService;
@Inject
Mapper beanMapper;
@ModelAttribute
public TodoForm setUpForm() {
TodoForm form = new TodoForm();
return form;
}
@GetMapping("list")
public String list(Model model) {
Collection<Todo> todos = todoService.findAll();
model.addAttribute("todos", todos);
return "todo/list";
}
@PostMapping("create")
public String create(
@Validated({ Default.class, TodoCreate.class }) TodoForm todoForm,
BindingResult bindingResult, Model model,
RedirectAttributes attributes) {
if (bindingResult.hasErrors()) {
return list(model);
}
Todo todo = beanMapper.map(todoForm, Todo.class);
try {
todoService.create(todo);
} catch (BusinessException e) {
model.addAttribute(e.getResultMessages());
return list(model);
}
attributes.addFlashAttribute(ResultMessages.success().add(
ResultMessage.fromText("Created successfully!")));
return "redirect:/todo/list";
}
@PostMapping("finish")
public String finish(
@Validated({ Default.class, TodoFinish.class }) TodoForm form,
BindingResult bindingResult, Model model,
RedirectAttributes attributes) {
if (bindingResult.hasErrors()) {
return list(model);
}
try {
todoService.finish(form.getTodoId());
} catch (BusinessException e) {
model.addAttribute(e.getResultMessages());
return list(model);
}
attributes.addFlashAttribute(ResultMessages.success().add(
ResultMessage.fromText("Finished successfully!")));
return "redirect:/todo/list";
}
@PostMapping("delete") // (1)
public String delete(
@Validated({ Default.class, TodoDelete.class }) TodoForm form,
BindingResult bindingResult, Model model,
RedirectAttributes attributes) {
if (bindingResult.hasErrors()) {
return list(model);
}
try {
todoService.delete(form.getTodoId());
} catch (BusinessException e) {
model.addAttribute(e.getResultMessages());
return list(model);
}
attributes.addFlashAttribute(ResultMessages.success().add(
ResultMessage.fromText("Deleted successfully!")));
return "redirect:/todo/list";
}
}
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
/todo/delete というパスにPOST メソッドを使用してリクエストされた際に、
削除処理用のメソッド(delete メソッド)が実行されるように@PostMapping アノテーションを設定する。 |
11.1.4.2.5.3. JSPの修正¶
削除処理用のformを追加する。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>Todo List</title>
</head>
<style type="text/css">
.strike {
text-decoration: line-through;
}
.inline {
display: inline-block;
}
.alert {
border: 1px solid;
}
.alert-error {
background-color: #c60f13;
border-color: #970b0e;
color: white;
}
.alert-success {
background-color: #5da423;
border-color: #457a1a;
color: white;
}
.text-error {
color: #c60f13;
}
</style>
<body>
<h1>Todo List</h1>
<div id="todoForm">
<t:messagesPanel />
<form:form
action="${pageContext.request.contextPath}/todo/create"
method="post" modelAttribute="todoForm">
<form:input path="todoTitle" />
<form:errors path="todoTitle" cssClass="text-error" />
<form:button>Create Todo</form:button>
</form:form>
</div>
<hr />
<div id="todoList">
<ul>
<c:forEach items="${todos}" var="todo">
<li><c:choose>
<c:when test="${todo.finished}">
<span class="strike">${f:h(todo.todoTitle)}</span>
</c:when>
<c:otherwise>
${f:h(todo.todoTitle)}
<form:form
action="${pageContext.request.contextPath}/todo/finish"
method="post"
modelAttribute="todoForm"
cssClass="inline">
<form:hidden path="todoId"
value="${f:h(todo.todoId)}" />
<form:button>Finish</form:button>
</form:form>
</c:otherwise>
</c:choose>
<!-- (1) -->
<form:form
action="${pageContext.request.contextPath}/todo/delete"
method="post" modelAttribute="todoForm"
cssClass="inline">
<!-- (2) -->
<form:hidden path="todoId"
value="${f:h(todo.todoId)}" />
<form:button>Delete</form:button>
</form:form>
</li>
</c:forEach>
</ul>
</div>
</body>
</html>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
削除処理用のformを表示する。
action 属性には削除処理を実行するためのURL(<contextPath>/todo/delete )を指定する。削除処理は更新系の処理なので、
method 属性にはPOST メソッドを指定する。 |
(2)
|
<form:hidden> タグを使用して、リクエストパラメータとしてtodoId を送信する。value 属性に値を設定する場合も、必ずf:h()関数でHTMLエスケープすること。 |
未完了状態のTODOの「Delete」ボタンを押下すると、以下のようにTODOが削除される。
11.1.4.2.6. CSSファイルの使用¶
これまでスタイルシートをJSPファイルの中で直接定義していたが、 実際のアプリケーションを開発する場合は、CSSファイルに定義するのが一般的である。
ここでは、スタイルシートをCSSファイルに定義する方法について説明する。
ブランクプロジェクトから提供しているCSSファイル(src/main/webapp/resources/app/css/styles.css
)にスタイルシートの定義を追加する。
/* ... */
.strike {
text-decoration: line-through;
}
.inline {
display: inline-block;
}
.alert {
border: 1px solid;
margin-bottom: 5px;
}
.alert-error {
background-color: #c60f13;
border-color: #970b0e;
color: white;
}
.alert-success {
background-color: #5da423;
border-color: #457a1a;
color: white;
}
.text-error {
color: #c60f13;
}
.alert ul {
margin: 15px 0px 15px 0px;
}
#todoList li {
margin-top: 5px;
}
JSPからCSSファイルを読み込む。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>Todo List</title>
<!-- (1) -->
<link rel="stylesheet" href="${pageContext.request.contextPath}/resources/app/css/styles.css" type="text/css">
</head>
<body>
<h1>Todo List</h1>
<div id="todoForm">
<t:messagesPanel />
<form:form
action="${pageContext.request.contextPath}/todo/create"
method="post" modelAttribute="todoForm">
<form:input path="todoTitle" />
<form:errors path="todoTitle" cssClass="text-error" />
<form:button>Create Todo</form:button>
</form:form>
</div>
<hr />
<div id="todoList">
<ul>
<c:forEach items="${todos}" var="todo">
<li><c:choose>
<c:when test="${todo.finished}">
<span class="strike">${f:h(todo.todoTitle)}</span>
</c:when>
<c:otherwise>
${f:h(todo.todoTitle)}
<form:form
action="${pageContext.request.contextPath}/todo/finish"
method="post"
modelAttribute="todoForm"
cssClass="inline">
<form:hidden path="todoId"
value="${f:h(todo.todoId)}" />
<form:button>Finish</form:button>
</form:form>
</c:otherwise>
</c:choose>
<form:form
action="${pageContext.request.contextPath}/todo/delete"
method="post" modelAttribute="todoForm"
cssClass="inline">
<form:hidden path="todoId"
value="${f:h(todo.todoId)}" />
<form:button>Delete</form:button>
</form:form>
</li>
</c:forEach>
</ul>
</div>
</body>
</html>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
JSPファイルからスタイルシートの定義を削除し、代わりにスタイルシートを定義したCSSファイルを読み込む。
|
CSSファイルを適用すると、以下のようなレイアウトになる。
11.1.5. データベースアクセスを伴うインフラストラクチャ層の作成¶
ここでは、Domainオブジェクトをデータベースに永続化するためのインフラストラクチャ層の実装方法について説明する。
本チュートリアルでは、MyBatis3を使用したインフラストラクチャ層の実装方法について説明する。
11.1.5.1. O/R Mapperに依存したブランクプロジェクトの作成¶
ここでは、O/R Mapperに依存したブランクプロジェクトの作成を行う。
まず、MyBatis3用のブランクプロジェクトの作成を参考にプロジェクトを作成し直す。
次に、データベースアクセスを伴うインフラストラクチャ層の作成までで作成したsrc
フォルダ以下のうち、
TodoRepositoryImplクラス以外のファイルを新規作成したプロジェクトにコピーする。
ただし、コピーするファイルは新規作成したファイル・変更を加えたファイルに限り、修正を加えていないファイルはコピーしないこと。
11.1.5.2. データベースのセットアップ¶
ここでは、データベースのセットアップを行う。
本チュートリアルでは、データベースのセットアップの手間を省くため、H2 Databaseを使用する。
11.1.5.2.1. todo-infra.propertiesの修正¶
APサーバ起動時にH2 Database上にテーブルが作成されるようにするために、
src/main/resources/META-INF/spring/todo-infra.properties
の設定を変更する。
database=H2
# (1)
database.url=jdbc:h2:mem:todo;DB_CLOSE_DELAY=-1;INIT=create table if not exists todo(todo_id varchar(36) primary key, todo_title varchar(30), finished boolean, created_at timestamp)
database.username=sa
database.password=
database.driverClassName=org.h2.Driver
# connection pool
cp.maxActive=96
cp.maxIdle=16
cp.minIdle=0
cp.maxWait=60000
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
接続URLのINITパラメータに、テーブルを作成するDDL文を指定する。
|
Note
INITパラメータに設定しているDDL文をフォーマットすると、以下の様なSQLとなる。
create table if not exists todo ( todo_id varchar(36) primary key, todo_title varchar(30), finished boolean, created_at timestamp )
11.1.5.3. MyBatis3を使用したインフラストラクチャ層の作成¶
ここでは、MyBatis3を使用してインフラストラクチャ層のRepositoryImplを作成する方法について説明する。
11.1.5.3.1. TodoRepositoryの作成¶
TodoRepository
は、O/R Mapperを使用しない場合と同じ方法で作成する。
作成方法は、「Repositoryの作成」を参照されたい。
11.1.5.3.2. TodoRepositoryImplの作成¶
MyBatis3を使用する場合、RepositoryImplはRepositoryインタフェース(Mapperインタフェース)から自動生成される。
そのため、TodoRepositoryImpl
の作成は不要である。作成した場合は削除すること。
11.1.5.3.3. Mapperファイルの作成¶
TodoRepository
インタフェースのメソッドが呼び出された際に実行するSQLを定義するためのMapperファイルを作成する。
Package Explorer上で右クリック -> New -> File を選択し、「New File」ダイアログを表示し、
項番 項目 入力値 1 Enter or select the parent folder todo/src/main/resources/com/example/todo/domain/repository/todo
2 File name TodoRepository.xml
を入力して「Finish」する。
作成したファイルは以下のディレクトリに格納される。
TodoRepository
インタフェースに定義したメソッドが呼び出された際に実行するSQLを記述する。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE mapper PUBLIC "-//mybatis.org//DTD Mapper 3.0//EN"
"http://mybatis.org/dtd/mybatis-3-mapper.dtd">
<!-- (1) -->
<mapper namespace="com.example.todo.domain.repository.todo.TodoRepository">
<!-- (2) -->
<resultMap id="todoResultMap" type="Todo">
<id property="todoId" column="todo_id" />
<result property="todoTitle" column="todo_title" />
<result property="finished" column="finished" />
<result property="createdAt" column="created_at" />
</resultMap>
<!-- (3) -->
<select id="findOne" parameterType="String" resultMap="todoResultMap">
<![CDATA[
SELECT
todo_id,
todo_title,
finished,
created_at
FROM
todo
WHERE
todo_id = #{todoId}
]]>
</select>
<!-- (4) -->
<select id="findAll" resultMap="todoResultMap">
<![CDATA[
SELECT
todo_id,
todo_title,
finished,
created_at
FROM
todo
]]>
</select>
<!-- (5) -->
<insert id="create" parameterType="Todo">
<![CDATA[
INSERT INTO todo
(
todo_id,
todo_title,
finished,
created_at
)
VALUES
(
#{todoId},
#{todoTitle},
#{finished},
#{createdAt}
)
]]>
</insert>
<!-- (6) -->
<update id="update" parameterType="Todo">
<![CDATA[
UPDATE todo
SET
todo_title = #{todoTitle},
finished = #{finished},
created_at = #{createdAt}
WHERE
todo_id = #{todoId}
]]>
</update>
<!-- (7) -->
<delete id="delete" parameterType="Todo">
<![CDATA[
DELETE FROM
todo
WHERE
todo_id = #{todoId}
]]>
</delete>
<!-- (8) -->
<select id="countByFinished" parameterType="Boolean"
resultType="Long">
<![CDATA[
SELECT
COUNT(*)
FROM
todo
WHERE
finished = #{finished}
]]>
</select>
</mapper>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
mapper 要素のnamespace 属性に、Repositoryインタフェースの完全修飾クラス名(FQCN)を指定する。 |
(2)
|
<resultMap> 要素に、検索結果(ResultSet )とJavaBeanのマッピング定義を行う。マッピングファイルの詳細はデータベースアクセス(MyBatis3編)を参照されたい。
|
(3)
|
todoId (PK)が一致するレコードを1件取得するSQLを実装する。<select> 要素のresultMap 属性には、適用するマッピング定義のIDを指定する。 |
(4)
|
全レコードを取得するSQLを実装している。
<select> 要素のresultMap 属性に、適用するマッピング定義のIDを指定する。アプリケーションの要件には記載がないが、最新のTODOが先頭に表示されるようにレコードを並び替えている。
|
(5)
|
引数に指定されたTodoオブジェクトを挿入するSQLを実装する。
<insert> 要素のparameterType 属性に、パラメータのクラス名(FQCN又はエイリアス名)を指定する。 |
(6)
|
引数に指定されたTodoオブジェクトを更新するSQLを実装する。
<update> 要素のparameterType 属性に、パラメータのクラス名(FQCN又はエイリアス名)を指定する。 |
(7)
|
引数に指定されたTodoオブジェクトを削除するSQLを実装する。
<delete> 要素のparameterType 属性に、パラメータのクラス名(FQCN又はエイリアス名)を指定する。 |
(8)
|
引数に指定された
finished に一致するTodoの件数を取得するSQLを実装する。 |
以上で、MyBatis3を使用したインフラストラクチャ層の作成が完了したので、Service及びアプリケーション層の作成を行う。
Service及びアプリケーション層を作成後にAPサーバーを起動し、Todoの表示を行うと、以下のようなSQLログやトランザクションログが出力される。
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:TRACE logger:o.t.gfw.web.logging.TraceLoggingInterceptor message:[START CONTROLLER] TodoController.list(Model)
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:DEBUG logger:o.s.jdbc.datasource.DataSourceTransactionManager message:Creating new transaction with name [com.example.todo.domain.service.todo.TodoServiceImpl.findAll]: PROPAGATION_REQUIRED,ISOLATION_DEFAULT,readOnly
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:DEBUG logger:o.s.jdbc.datasource.DataSourceTransactionManager message:Acquired Connection [1322308529, URL=jdbc:h2:mem:todo-mybatis3, UserName=SA, H2 JDBC Driver] for JDBC transaction
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:DEBUG logger:c.e.t.d.repository.todo.TodoRepository.findAll message:==> Preparing: SELECT todo_id, todo_title, finished, created_at FROM todo
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:DEBUG logger:c.e.t.d.repository.todo.TodoRepository.findAll message:==> Parameters:
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:DEBUG logger:c.e.t.d.repository.todo.TodoRepository.findAll message:<== Total: 0
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:DEBUG logger:o.s.jdbc.datasource.DataSourceTransactionManager message:Initiating transaction commit
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:DEBUG logger:o.s.jdbc.datasource.DataSourceTransactionManager message:Committing JDBC transaction on Connection [1322308529, URL=jdbc:h2:mem:todo-mybatis3, UserName=SA, H2 JDBC Driver]
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:DEBUG logger:o.s.jdbc.datasource.DataSourceTransactionManager message:Releasing JDBC Connection [1322308529, URL=jdbc:h2:mem:todo-mybatis3, UserName=SA, H2 JDBC Driver] after transaction
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:TRACE logger:o.t.gfw.web.logging.TraceLoggingInterceptor message:[END CONTROLLER ] TodoController.list(Model)-> view=todo/list, model={todoForm=com.example.todo.app.todo.TodoForm@607e9722, todos=[], org.springframework.validation.BindingResult.todoForm=org.springframework.validation.BeanPropertyBindingResult: 0 errors}
date:2019-12-25 15:01:11 thread:http-nio-8080-exec-10 X-Track:4a2191e29bf340f686617d9e878b89ab level:TRACE logger:o.t.gfw.web.logging.TraceLoggingInterceptor message:[HANDLING TIME ] TodoController.list(Model)-> 211,362,224 ns
11.1.6. おわりに¶
このチュートリアルでは、以下の内容を学習した。
- Macchinetta Server Framework (1.x)による基本的なアプリケーションの開発方法
- MavenおよびSTS(Eclipse)プロジェクトの構築方法
- Macchinetta Server Framework (1.x)のアプリケーションのレイヤ化に従った開発方法
- POJO(+ Spring)を使用したドメイン層の実装
- POJO(+ Spring MVC)とJSPタグライブラリを使用したアプリケーション層の実装
- MyBatis3を使用したインフラストラクチャ層の実装
- O/R Mapperを使用しないインフラストラクチャ層の実装
本チュートリアルで作成したTODO管理アプリケーションには、以下の改善点がある。 アプリケーションの修正を学習課題として、ガイドライン中の該当する説明を参照されたい。
- プロパティ(未完了TODOの上限数)を外部化する → プロパティ管理
- メッセージを外部化する → メッセージ管理
- ページネーション機能を追加する → ページネーション
- 例外ハンドリングを加える → 例外ハンドリング
- 二重送信を防止する(トランザクショントークンチェックを追加する) → 二重送信防止
- システム日時の取得元を変更する → システム時刻
11.1.7. Appendix¶
11.1.7.1. 設定ファイルの解説¶
アプリケーションを動かすためにどのような設定が必要なのかを理解するために、設定ファイルの解説を行う。 ここでは、チュートリアルで作成するTodoアプリケーションで使用しない設定については、解説を割愛している箇所がある。
11.1.7.1.1. web.xml¶
web.xml
には、WebアプリケーションとしてTodoアプリをデプロイするための設定を行う。
作成したブランクプロジェクトのsrc/main/webapp/WEB-INF/web.xml
は、以下のような設定となっている。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!-- (1) -->
<web-app xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_3_0.xsd"
version="3.0">
<!-- (2) -->
<listener>
<listener-class>org.springframework.web.context.ContextLoaderListener</listener-class>
</listener>
<context-param>
<param-name>contextConfigLocation</param-name>
<!-- Root ApplicationContext -->
<param-value>
classpath*:META-INF/spring/applicationContext.xml
classpath*:META-INF/spring/spring-security.xml
</param-value>
</context-param>
<listener>
<listener-class>org.terasoluna.gfw.web.logging.HttpSessionEventLoggingListener</listener-class>
</listener>
<!-- (3) -->
<filter>
<filter-name>MDCClearFilter</filter-name>
<filter-class>org.terasoluna.gfw.web.logging.mdc.MDCClearFilter</filter-class>
</filter>
<filter-mapping>
<filter-name>MDCClearFilter</filter-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping>
<filter>
<filter-name>exceptionLoggingFilter</filter-name>
<filter-class>org.springframework.web.filter.DelegatingFilterProxy</filter-class>
</filter>
<filter-mapping>
<filter-name>exceptionLoggingFilter</filter-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping>
<filter>
<filter-name>XTrackMDCPutFilter</filter-name>
<filter-class>org.terasoluna.gfw.web.logging.mdc.XTrackMDCPutFilter</filter-class>
</filter>
<filter-mapping>
<filter-name>XTrackMDCPutFilter</filter-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping>
<filter>
<filter-name>CharacterEncodingFilter</filter-name>
<filter-class>org.springframework.web.filter.CharacterEncodingFilter</filter-class>
<init-param>
<param-name>encoding</param-name>
<param-value>UTF-8</param-value>
</init-param>
<init-param>
<param-name>forceEncoding</param-name>
<param-value>true</param-value>
</init-param>
</filter>
<filter-mapping>
<filter-name>CharacterEncodingFilter</filter-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping>
<filter>
<filter-name>springSecurityFilterChain</filter-name>
<filter-class>org.springframework.web.filter.DelegatingFilterProxy</filter-class>
</filter>
<filter-mapping>
<filter-name>springSecurityFilterChain</filter-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping>
<!-- (4) -->
<servlet>
<servlet-name>appServlet</servlet-name>
<servlet-class>org.springframework.web.servlet.DispatcherServlet</servlet-class>
<init-param>
<param-name>contextConfigLocation</param-name>
<!-- ApplicationContext for Spring MVC -->
<param-value>classpath*:META-INF/spring/spring-mvc.xml</param-value>
</init-param>
<load-on-startup>1</load-on-startup>
</servlet>
<servlet-mapping>
<servlet-name>appServlet</servlet-name>
<url-pattern>/</url-pattern>
</servlet-mapping>
<!-- (5) -->
<jsp-config>
<jsp-property-group>
<url-pattern>*.jsp</url-pattern>
<el-ignored>false</el-ignored>
<page-encoding>UTF-8</page-encoding>
<scripting-invalid>false</scripting-invalid>
<include-prelude>/WEB-INF/views/common/include.jsp</include-prelude>
</jsp-property-group>
</jsp-config>
<!-- (6) -->
<error-page>
<error-code>500</error-code>
<location>/WEB-INF/views/common/error/systemError.jsp</location>
</error-page>
<error-page>
<error-code>404</error-code>
<location>/WEB-INF/views/common/error/resourceNotFoundError.jsp</location>
</error-page>
<error-page>
<exception-type>java.lang.Exception</exception-type>
<location>/WEB-INF/views/common/error/unhandledSystemError.html</location>
</error-page>
<!-- (7) -->
<session-config>
<!-- 30min -->
<session-timeout>30</session-timeout>
<cookie-config>
<http-only>true</http-only>
<!-- <secure>true</secure> -->
</cookie-config>
<tracking-mode>COOKIE</tracking-mode>
</session-config>
</web-app>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
Servlet3.0を使用するための宣言。
|
(2)
|
サーブレットコンテキストリスナーの定義。
ブランクプロジェクトでは、
が設定済みである。 |
(3)
|
サーブレットフィルタの定義。
ブランクプロジェクトでは、
が設定済みである。 |
(4)
|
Spring MVCのエントリポイントとなるDispatcherServletの定義。
DispatcherServletの中で使用する
ApplicationContext を、(2)で作成したApplicationContext の子として作成する。(2)で作成した
ApplicationContext を親にすることで、(2)で読み込まれたコンポーネントも使用することができる。 |
(5)
|
JSPの共通定義。
ブランクプロジェクトでは、
が設定済みである。 |
(6)
|
エラーページの定義。
ブランクプロジェクトでは、
された際の遷移先が定義済みである。 |
(7)
|
セッション管理の定義。
ブランクプロジェクトでは、
が定義済みである。 |
11.1.7.1.2. インクルードJSP¶
インクルードJSPには、全てのJSPに適用するJSPの設定や、タグライブラリの設定を行う。
作成したブランクプロジェクトのsrc/main/webapp/WEB-INF/views/common/include.jsp
は、以下のような設定となっている。
<!-- (1) -->
<%@ page session="false"%>
<!-- (2) -->
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/core" prefix="c"%>
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/fmt" prefix="fmt"%>
<!-- (3) -->
<%@ taglib uri="http://www.springframework.org/tags" prefix="spring"%>
<%@ taglib uri="http://www.springframework.org/tags/form" prefix="form"%>
<!-- (4) -->
<%@ taglib uri="http://www.springframework.org/security/tags" prefix="sec"%>
<!-- (5) -->
<%@ taglib uri="http://terasoluna.org/tags" prefix="t"%>
<%@ taglib uri="http://terasoluna.org/functions" prefix="f"%>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
JSP実行時にセッションを作成しないようにするための定義。
|
(2)
|
標準タグライブラリの定義。
|
(3)
|
Spring MVC用タグライブラリの定義。
|
(4)
|
Spring Security用タグライブラリの定義(本チュートリアルでは使用しない。)
|
(5)
|
共通ライブラリで提供されている、EL関数、タグライブラリの定義。
|
11.1.7.1.3. Bean定義ファイル¶
作成したブランクプロジェクトには、以下のBean定義ファイルとプロパティファイルが作成される。
src/main/resources/META-INF/spring/applicationContext.xml
src/main/resources/META-INF/spring/todo-domain.xml
src/main/resources/META-INF/spring/todo-infra.xml
src/main/resources/META-INF/spring/todo-infra.properties
src/main/resources/META-INF/spring/todo-env.xml
src/main/resources/META-INF/spring/spring-mvc.xml
src/main/resources/META-INF/spring/spring-security.xml
Note
O/R Mapperに依存しないブランクプロジェクトを作成した場合は、todo-infra.properties
とtodo-env.xml
は作成されない。
Note
本ガイドラインでは、Bean定義ファイルを役割(層)ごとにファイルを分割することを推奨している。
これは、どこに何が定義されているか想像しやすく、メンテナンス性が向上するからである。 今回のチュートリアルのような小さなアプリケーションでは効果はないが、アプリケーションの規模が大きくなるにつれ、効果が大きくなる。
11.1.7.1.3.1. applicationContext.xml¶
applicationContext.xml
には、Todoアプリ全体に関わる設定を行う。
src/main/resources/META-INF/spring/applicationContext.xml
は、以下のような設定となっている。<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<beans xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:context="http://www.springframework.org/schema/context"
xsi:schemaLocation="
http://www.springframework.org/schema/beans https://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans.xsd
http://www.springframework.org/schema/context https://www.springframework.org/schema/context/spring-context.xsd
">
<!-- (1) -->
<import resource="classpath:/META-INF/spring/todo-domain.xml" />
<bean id="passwordEncoder" class="org.springframework.security.crypto.password.DelegatingPasswordEncoder">
<constructor-arg name="idForEncode" value="pbkdf2" />
<constructor-arg name="idToPasswordEncoder">
<map>
<entry key="pbkdf2">
<bean class="org.springframework.security.crypto.password.Pbkdf2PasswordEncoder" />
</entry>
<entry key="bcrypt">
<bean class="org.springframework.security.crypto.bcrypt.BCryptPasswordEncoder" />
</entry>
<!-- When using commented out PasswordEncoders, you need to add bcprov-jdk15on.jar to the dependency.
<entry key="argon2">
<bean class="org.springframework.security.crypto.argon2.Argon2PasswordEncoder" />
</entry>
<entry key="scrypt">
<bean class="org.springframework.security.crypto.scrypt.SCryptPasswordEncoder" />
</entry>
-->
</map>
</constructor-arg>
</bean>
<!-- (2) -->
<context:property-placeholder
location="classpath*:/META-INF/spring/*.properties" />
<!-- (3) -->
<bean id="beanMapper" class="com.github.dozermapper.spring.DozerBeanMapperFactoryBean">
<property name="mappingFiles"
value="classpath*:/META-INF/dozer/**/*-mapping.xml" />
</bean>
<!-- Message -->
<bean id="messageSource"
class="org.springframework.context.support.ResourceBundleMessageSource">
<property name="basenames">
<list>
<value>i18n/application-messages</value>
</list>
</property>
</bean>
<!-- Exception Code Resolver. -->
<bean id="exceptionCodeResolver"
class="org.terasoluna.gfw.common.exception.SimpleMappingExceptionCodeResolver">
<!-- Setting and Customization by project. -->
<property name="exceptionMappings">
<map>
<entry key="ResourceNotFoundException" value="e.xx.fw.5001" />
<entry key="InvalidTransactionTokenException" value="e.xx.fw.7001" />
<entry key="BusinessException" value="e.xx.fw.8001" />
<entry key=".DataAccessException" value="e.xx.fw.9002" />
</map>
</property>
<property name="defaultExceptionCode" value="e.xx.fw.9001" />
</bean>
<!-- Exception Logger. -->
<bean id="exceptionLogger"
class="org.terasoluna.gfw.common.exception.ExceptionLogger">
<property name="exceptionCodeResolver" ref="exceptionCodeResolver" />
</bean>
<!-- Filter. -->
<bean id="exceptionLoggingFilter"
class="org.terasoluna.gfw.web.exception.ExceptionLoggingFilter" >
<property name="exceptionLogger" ref="exceptionLogger" />
</bean>
</beans>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
ドメイン層に関するBean定義ファイルをimportする。
|
(2)
|
プロパティファイルの読み込み設定を行う。
src/main/resources/META-INF/spring 直下の任意のプロパティファイルを読み込む。この設定により、プロパティファイルの値をBean定義ファイル内で
${propertyName} 形式で埋め込んだり、Javaクラスに@Value("${propertyName}") でインジェクションすることができる。 |
(3)
|
Bean変換用ライブラリDozerのMapperを定義する。
(マッピングファイルに関しては Dozerマニュアル を参照されたい。)
|
Tip
エディタの「Configure Namespaces」タブにて、以下のようにチェックを入れると、 チェックしたXMLスキーマが有効になり、XML編集時にCtrl+Spaceを使用して入力を補完することができる。
「Namespace Versions」にはバージョンなしのxsdファイルを選択することを推奨する。 バージョンなしのxsdファイルを選択することで、常にjarに含まれる最新のxsdが使用されるため、 Springのバージョンアップを意識する必要がなくなる。
11.1.7.1.3.2. todo-domain.xml¶
todo-domain.xml
には、Todoアプリのドメイン層に関わる設定を行う。
src/main/resources/META-INF/spring/todo-domain.xml
は、以下のような設定となっている。<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<beans xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:context="http://www.springframework.org/schema/context"
xmlns:aop="http://www.springframework.org/schema/aop"
xsi:schemaLocation="
http://www.springframework.org/schema/aop https://www.springframework.org/schema/aop/spring-aop.xsd
http://www.springframework.org/schema/beans https://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans.xsd
http://www.springframework.org/schema/context https://www.springframework.org/schema/context/spring-context.xsd
">
<!-- (1) -->
<import resource="classpath:META-INF/spring/todo-infra.xml" />
<import resource="classpath*:META-INF/spring/**/*-codelist.xml" />
<!-- (2) -->
<context:component-scan base-package="com.example.todo.domain" />
<!-- AOP. -->
<bean id="resultMessagesLoggingInterceptor"
class="org.terasoluna.gfw.common.exception.ResultMessagesLoggingInterceptor">
<property name="exceptionLogger" ref="exceptionLogger" />
</bean>
<aop:config>
<aop:advisor advice-ref="resultMessagesLoggingInterceptor"
pointcut="@within(org.springframework.stereotype.Service)" />
</aop:config>
</beans>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
インフラストラクチャ層に関するBean定義ファイルをimportする。
|
(2)
|
ドメイン層のクラスを管理するcom.example.todo.domainパッケージ配下をcomponent-scan対象とする。
これにより、com.example.todo.domainパッケージ配下のクラスに
@Repository , @Service などのアノテーションを付けることで、Spring Framerowkが管理するBeanとして登録される。登録されたクラス(Bean)は、ControllerやServiceクラスにDIする事で、利用する事が出来る。
|
Note
O/R Mapperに依存するブランクプロジェクトを作成した場合は、@Transactional
アノテーションによるトランザクション管理を有効にするために、
<tx:annotation-driven>
タグが設定されている。
<tx:annotation-driven />
11.1.7.1.3.3. todo-infra.xml¶
todo-infra.xml
には、Todoアプリのインフラストラクチャ層に関わる設定を行う。
作成したブランクプロジェクトのsrc/main/resources/META-INF/spring/todo-infra.xml
は、
以下のような設定となっている。
todo-infra.xml
は、インフラストラクチャ層によって設定が大きく異なるため、
ブランクプロジェクト毎に説明を行う。
作成したブランクプロジェクト以外の説明は読み飛ばしてもよい。
11.1.7.1.3.3.1. O/R Mapperに依存しないブランクプロジェクトを作成した場合のtodo-infra.xml¶
O/R Mapperに依存しないブランクプロジェクトを作成した場合、以下のように空定義のファイルが作成される。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<beans xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="
http://www.springframework.org/schema/beans https://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans.xsd
">
</beans>
11.1.7.1.3.3.2. MyBatis3用のブランクプロジェクトを作成した場合のtodo-infra.xml¶
MyBatis3用のブランクプロジェクトを作成した場合、以下のような設定となっている。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<beans xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans"
xmlns:mybatis="http://mybatis.org/schema/mybatis-spring"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="
http://www.springframework.org/schema/beans https://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans.xsd
http://mybatis.org/schema/mybatis-spring http://mybatis.org/schema/mybatis-spring.xsd
">
<!-- (1) -->
<import resource="classpath:/META-INF/spring/todo-env.xml" />
<!-- (2) -->
<!-- define the SqlSessionFactory -->
<bean id="sqlSessionFactory" class="org.mybatis.spring.SqlSessionFactoryBean">
<!-- (3) -->
<property name="dataSource" ref="dataSource" />
<!-- (4) -->
<property name="configLocation" value="classpath:/META-INF/mybatis/mybatis-config.xml" />
</bean>
<!-- (5) -->
<!-- scan for Mappers -->
<mybatis:scan base-package="com.example.todo.domain.repository" />
</beans>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
環境依存するコンポーネント(データソースやトランザクションマネージャなど)を定義するBean定義ファイルをimportする。
|
(2)
|
SqlSessionFactory を生成するためのコンポーネントとして、SqlSessionFactoryBean をbean定義する。 |
(3)
|
dataSource プロパティに、設定済みのデータソースのbeanを指定する。MyBatis3の処理の中でSQLを発行する際は、ここで指定したデータソースからコネクションが取得される。
|
(4)
|
configLocation プロパティに、MyBatis設定ファイルのパスを指定する。ここで指定したファイルは
SqlSessionFactory を生成する時に読み込まれる。 |
(5)
|
Mapperインタフェースをスキャンするために
<mybatis:scan> を定義し、base-package 属性には、Mapperインタフェースが格納されている基底パッケージを指定する。
指定されたパッケージ配下に格納されている Mapperインタフェースがスキャンされ、
スレッドセーフなMapperオブジェクト(MapperインタフェースのProxyオブジェクト)が自動的に生成される。
|
Note
mybatis-config.xml
は、MyBatis3自体の動作設定を行う設定ファイルである。
ブランクプロジェクトでは、デフォルトで以下の設定が行われている。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <!DOCTYPE configuration PUBLIC "-//mybatis.org//DTD Config 3.0//EN" "http://mybatis.org/dtd/mybatis-3-config.dtd"> <configuration> <!-- See http://mybatis.github.io/mybatis-3/configuration.html#settings --> <settings> <setting name="mapUnderscoreToCamelCase" value="true" /> <setting name="lazyLoadingEnabled" value="true" /> <setting name="defaultFetchSize" value="100" /> <!-- <setting name="defaultExecutorType" value="REUSE" /> <setting name="jdbcTypeForNull" value="NULL" /> <setting name="localCacheScope" value="STATEMENT" /> --> </settings> <typeAliases> <package name="com.example.todo.domain.model" /> <package name="com.example.todo.domain.repository" /> <!-- <package name="com.example.todo.infra.mybatis.typehandler" /> --> </typeAliases> <typeHandlers> <!-- <package name="com.example.todo.infra.mybatis.typehandler" /> --> </typeHandlers> </configuration>
11.1.7.1.3.4. todo-infra.properties¶
todo-infra.properties
には、Todoアプリのインフラストラクチャ層における環境依存値の設定を行う。
O/R Mapperに依存しないブランクプロジェクトを作成した際は、todo-infra.properties
は作成されない。
作成したブランクプロジェクトのsrc/main/resources/META-INF/spring/todo-infra.properties
は、
以下のような設定となっている。
# (1)
database=H2
database.url=jdbc:h2:mem:todo;DB_CLOSE_DELAY=-1
database.username=sa
database.password=
database.driverClassName=org.h2.Driver
# (2)
# connection pool
cp.maxActive=96
cp.maxIdle=16
cp.minIdle=0
cp.maxWait=60000
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
データベースに関する設定を行う。
本チュートリアルでは、データベースのセットアップの手間を省くため、H2 Databaseを使用する。
|
(2)
|
コネクションプールに関する設定。
|
Note
これらの設定値は、todo-env.xml
から参照されている。
11.1.7.1.3.5. todo-env.xml¶
todo-env.xml
には、デプロイする環境によって設定が異なるコンポーネントの設定を行う。
作成したブランクプロジェクトのsrc/main/resources/META-INF/spring/todo-env.xml
は、以下のような設定となっている。
ここでは、MyBatis3用のブランクプロジェクトに格納されるファイルを例に説明する。
なお、データベースにアクセスしないブランクプロジェクトを作成した際は、todo-env.xml
は作成されない。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<beans xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:jdbc="http://www.springframework.org/schema/jdbc"
xsi:schemaLocation="
http://www.springframework.org/schema/jdbc https://www.springframework.org/schema/jdbc/spring-jdbc.xsd
http://www.springframework.org/schema/beans https://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans.xsd
">
<bean id="dateFactory" class="org.terasoluna.gfw.common.date.jodatime.DefaultJodaTimeDateFactory" />
<!-- (1) -->
<bean id="dataSource" class="org.apache.commons.dbcp2.BasicDataSource"
destroy-method="close">
<property name="driverClassName" value="${database.driverClassName}" />
<property name="url" value="${database.url}" />
<property name="username" value="${database.username}" />
<property name="password" value="${database.password}" />
<property name="defaultAutoCommit" value="false" />
<property name="maxTotal" value="${cp.maxActive}" />
<property name="maxIdle" value="${cp.maxIdle}" />
<property name="minIdle" value="${cp.minIdle}" />
<property name="maxWaitMillis" value="${cp.maxWait}" />
</bean>
<!-- (2) -->
<jdbc:initialize-database data-source="dataSource"
ignore-failures="ALL">
<!-- (3) -->
<jdbc:script location="classpath:/database/${database}-schema.sql" encoding="UTF-8" />
<jdbc:script location="classpath:/database/${database}-dataload.sql" encoding="UTF-8" />
</jdbc:initialize-database>
<!-- (4) -->
<bean id="transactionManager"
class="org.springframework.jdbc.datasource.DataSourceTransactionManager">
<property name="dataSource" ref="dataSource" />
<property name="rollbackOnCommitFailure" value="true" />
</bean>
</beans>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
実データソースの設定。
|
(2)
|
データベース初期化の設定。
データベースを初期化するSQLファイルを実行するための設定を行っている。
この設定は通常、開発中のみでしか使用しない(環境に依存する設定)ため、
todo-env.xml に定義されている。 |
(3)
|
データベースを初期化するSQLファイルの設定。
データベースを初期化するための、DDL文が記載されているSQLファイルとDML文が記載されているSQLファイルを指定している。
ブランクプロジェクトの設定では
todo-infra.properties にdatabase=H2 と定義されているため、H2-schema.sql 及びH2-dataload.sql が実行される。 |
(4)
|
トランザクションマネージャの設定。
id属性には、
transactionManager を指定する。別の名前を指定する場合は、
<tx:annotation-driven> タグにもトランザクションマネージャ名を指定する必要がある。ブランクプロジェクトでは、JDBCのAPIを使用してトランザクションを制御するクラス(
org.springframework.jdbc.datasource.DataSourceTransactionManager )が設定されている。 |
11.1.7.1.3.6. spring-mvc.xml¶
spring-mvc.xml
には、Spring MVCに関する定義を行う。
src/main/resources/META-INF/spring/spring-mvc.xml
は、以下のような設定となっている。<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<beans xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:context="http://www.springframework.org/schema/context"
xmlns:mvc="http://www.springframework.org/schema/mvc"
xmlns:util="http://www.springframework.org/schema/util"
xmlns:aop="http://www.springframework.org/schema/aop"
xsi:schemaLocation="http://www.springframework.org/schema/mvc https://www.springframework.org/schema/mvc/spring-mvc.xsd
http://www.springframework.org/schema/beans https://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans.xsd
http://www.springframework.org/schema/util https://www.springframework.org/schema/util/spring-util.xsd
http://www.springframework.org/schema/context https://www.springframework.org/schema/context/spring-context.xsd
http://www.springframework.org/schema/aop https://www.springframework.org/schema/aop/spring-aop.xsd
">
<!-- (1) -->
<context:property-placeholder
location="classpath*:/META-INF/spring/*.properties" />
<!-- (2) -->
<mvc:annotation-driven>
<mvc:argument-resolvers>
<bean
class="org.springframework.data.web.PageableHandlerMethodArgumentResolver" />
<bean
class="org.springframework.security.web.method.annotation.AuthenticationPrincipalArgumentResolver" />
</mvc:argument-resolvers>
</mvc:annotation-driven>
<mvc:default-servlet-handler />
<!-- (3) -->
<context:component-scan base-package="com.example.todo.app" />
<!-- (4) -->
<mvc:resources mapping="/resources/**"
location="/resources/,classpath:META-INF/resources/"
cache-period="#{60 * 60}" />
<mvc:interceptors>
<!-- (5) -->
<mvc:interceptor>
<mvc:mapping path="/**" />
<mvc:exclude-mapping path="/resources/**" />
<bean
class="org.terasoluna.gfw.web.logging.TraceLoggingInterceptor" />
</mvc:interceptor>
<mvc:interceptor>
<mvc:mapping path="/**" />
<mvc:exclude-mapping path="/resources/**" />
<bean
class="org.terasoluna.gfw.web.token.transaction.TransactionTokenInterceptor" />
</mvc:interceptor>
<mvc:interceptor>
<mvc:mapping path="/**" />
<mvc:exclude-mapping path="/resources/**" />
<bean class="org.terasoluna.gfw.web.codelist.CodeListInterceptor">
<property name="codeListIdPattern" value="CL_.+" />
</bean>
</mvc:interceptor>
</mvc:interceptors>
<!-- (6) -->
<!-- Settings View Resolver. -->
<mvc:view-resolvers>
<mvc:jsp prefix="/WEB-INF/views/" />
</mvc:view-resolvers>
<bean id="requestDataValueProcessor"
class="org.terasoluna.gfw.web.mvc.support.CompositeRequestDataValueProcessor">
<constructor-arg>
<util:list>
<bean
class="org.springframework.security.web.servlet.support.csrf.CsrfRequestDataValueProcessor" />
<bean
class="org.terasoluna.gfw.web.token.transaction.TransactionTokenRequestDataValueProcessor" />
</util:list>
</constructor-arg>
</bean>
<!-- Setting Exception Handling. -->
<!-- Exception Resolver. -->
<bean id="systemExceptionResolver"
class="org.terasoluna.gfw.web.exception.SystemExceptionResolver">
<property name="exceptionCodeResolver" ref="exceptionCodeResolver" />
<!-- Setting and Customization by project. -->
<property name="order" value="3" />
<property name="exceptionMappings">
<map>
<entry key="ResourceNotFoundException" value="common/error/resourceNotFoundError" />
<entry key="BusinessException" value="common/error/businessError" />
<entry key="InvalidTransactionTokenException" value="common/error/transactionTokenError" />
<entry key=".DataAccessException" value="common/error/dataAccessError" />
</map>
</property>
<property name="statusCodes">
<map>
<entry key="common/error/resourceNotFoundError" value="404" />
<entry key="common/error/businessError" value="409" />
<entry key="common/error/transactionTokenError" value="409" />
<entry key="common/error/dataAccessError" value="500" />
</map>
</property>
<property name="excludedExceptions">
<array>
<value>org.springframework.web.util.NestedServletException</value>
</array>
</property>
<property name="defaultErrorView" value="common/error/systemError" />
<property name="defaultStatusCode" value="500" />
</bean>
<!-- Setting AOP. -->
<bean id="handlerExceptionResolverLoggingInterceptor"
class="org.terasoluna.gfw.web.exception.HandlerExceptionResolverLoggingInterceptor">
<property name="exceptionLogger" ref="exceptionLogger" />
</bean>
<aop:config>
<aop:advisor advice-ref="handlerExceptionResolverLoggingInterceptor"
pointcut="execution(* org.springframework.web.servlet.HandlerExceptionResolver.resolveException(..))" />
</aop:config>
</beans>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
プロパティファイルの読み込み設定を行う。
src/main/resources/META-INF/spring直下の任意のプロパティファイルを読み込む。
この設定により、プロパティファイルの値をBean定義ファイル内で
${propertyName} 形式で埋め込んだり、Javaクラスに@Value("${propertyName}") でインジェクションすることができる。 |
(2)
|
Spring MVCのアノテーションベースのデフォルト設定を行う。
|
(3)
|
アプリケーション層のクラスを管理するcom.example.todo.appパッケージ配下をcomponent-scan対象とする。
|
(4)
|
静的リソース(css, images, jsなど)アクセスのための設定を行う。
mapping 属性にURLのパスを、location 属性に物理的なパスの設定を行う。この設定の場合
<contextPath>/resources/app/css/styles.css に対してリクエストが来た場合、WEB-INF/resources/app/css/styles.css を探し、見つからなければクラスパス上(src/main/resources やjar内)のMETA-INF/resources/app/css/styles.css を探す。どこにも
styles.css が格納されていない場合は、404エラーを返す。ここでは
cache-period 属性で静的リソースのキャッシュ時間(3600秒=60分)も設定している。 |
(5)
|
コントローラ処理のTraceログを出力するインターセプタを設定する。
/resources 配下を除く任意のパスに適用されるように設定する。 |
(6)
|
ViewResolver の設定を行う。この設定により、例えばコントローラからview名として
hello が返却された場合には/WEB-INF/views/hello.jsp が実行される。 |
11.1.7.1.3.7. spring-security.xml¶
spring-security.xml
には、Spring Securityに関する定義を行う。
src/main/resources/META-INF/spring/spring-security.xml
は、以下のような設定となっている。<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<beans xmlns="http://www.springframework.org/schema/beans"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:sec="http://www.springframework.org/schema/security"
xsi:schemaLocation="
http://www.springframework.org/schema/security https://www.springframework.org/schema/security/spring-security.xsd
http://www.springframework.org/schema/beans https://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans.xsd
">
<sec:http pattern="/resources/**" security="none"/>
<sec:http>
<sec:form-login/>
<sec:logout/>
<sec:access-denied-handler ref="accessDeniedHandler"/>
<sec:custom-filter ref="userIdMDCPutFilter" after="ANONYMOUS_FILTER"/>
<sec:session-management />
</sec:http>
<sec:authentication-manager />
<!-- CSRF Protection -->
<bean id="accessDeniedHandler"
class="org.springframework.security.web.access.DelegatingAccessDeniedHandler">
<constructor-arg index="0">
<map>
<entry
key="org.springframework.security.web.csrf.InvalidCsrfTokenException">
<bean
class="org.springframework.security.web.access.AccessDeniedHandlerImpl">
<property name="errorPage"
value="/WEB-INF/views/common/error/invalidCsrfTokenError.jsp" />
</bean>
</entry>
<entry
key="org.springframework.security.web.csrf.MissingCsrfTokenException">
<bean
class="org.springframework.security.web.access.AccessDeniedHandlerImpl">
<property name="errorPage"
value="/WEB-INF/views/common/error/missingCsrfTokenError.jsp" />
</bean>
</entry>
</map>
</constructor-arg>
<constructor-arg index="1">
<bean
class="org.springframework.security.web.access.AccessDeniedHandlerImpl">
<property name="errorPage"
value="/WEB-INF/views/common/error/accessDeniedError.jsp" />
</bean>
</constructor-arg>
</bean>
<!-- Put UserID into MDC -->
<bean id="userIdMDCPutFilter" class="org.terasoluna.gfw.security.web.logging.UserIdMDCPutFilter">
</bean>
</beans>
11.1.7.1.4. logback.xml¶
logback.xml
には、ログ出力に関する定義を行う。
src/main/resources/logback.xml
は、以下のような設定となっている。<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE configuration>
<configuration>
<!-- (1) -->
<appender name="STDOUT" class="ch.qos.logback.core.ConsoleAppender">
<encoder>
<pattern><![CDATA[date:%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss}\tthread:%thread\tX-Track:%X{X-Track}\tlevel:%-5level\tlogger:%-48logger{48}\tmessage:%msg%n]]></pattern>
</encoder>
</appender>
<appender name="APPLICATION_LOG_FILE" class="ch.qos.logback.core.rolling.RollingFileAppender">
<file>${app.log.dir:-log}/todo-application.log</file>
<rollingPolicy class="ch.qos.logback.core.rolling.TimeBasedRollingPolicy">
<fileNamePattern>${app.log.dir:-log}/todo-application-%d{yyyyMMdd}.log</fileNamePattern>
<maxHistory>7</maxHistory>
</rollingPolicy>
<encoder>
<charset>UTF-8</charset>
<pattern><![CDATA[date:%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss}\tthread:%thread\tX-Track:%X{X-Track}\tlevel:%-5level\tlogger:%-48logger{48}\tmessage:%msg%n]]></pattern>
</encoder>
</appender>
<appender name="MONITORING_LOG_FILE" class="ch.qos.logback.core.rolling.RollingFileAppender">
<file>${app.log.dir:-log}/todo-monitoring.log</file>
<rollingPolicy class="ch.qos.logback.core.rolling.TimeBasedRollingPolicy">
<fileNamePattern>${app.log.dir:-log}/todo-monitoring-%d{yyyyMMdd}.log</fileNamePattern>
<maxHistory>7</maxHistory>
</rollingPolicy>
<encoder>
<charset>UTF-8</charset>
<pattern><![CDATA[date:%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss}\tX-Track:%X{X-Track}\tlevel:%-5level\tmessage:%msg%n]]></pattern>
</encoder>
</appender>
<!-- Application Loggers -->
<!-- (2) -->
<logger name="com.example.todo">
<level value="debug" />
</logger>
<logger name="com.example.todo.domain.repository">
<level value="trace" />
</logger>
<!-- TERASOLUNA -->
<logger name="org.terasoluna.gfw">
<level value="info" />
</logger>
<!-- (3) -->
<logger name="org.terasoluna.gfw.web.logging.TraceLoggingInterceptor">
<level value="trace" />
</logger>
<logger name="org.terasoluna.gfw.common.exception.ExceptionLogger">
<level value="info" />
</logger>
<logger name="org.terasoluna.gfw.common.exception.ExceptionLogger.Monitoring" additivity="false">
<level value="error" />
<appender-ref ref="MONITORING_LOG_FILE" />
</logger>
<!-- 3rdparty Loggers -->
<logger name="org.springframework">
<level value="warn" />
</logger>
<logger name="org.springframework.web.servlet">
<level value="info" />
</logger>
<logger name="org.springframework.web.servlet.mvc.method.annotation.RequestMappingHandlerMapping">
<level value="trace" />
</logger>
<logger name="org.springframework.jdbc.core.JdbcTemplate">
<level value="trace" />
</logger>
<!-- REMOVE THIS LINE IF YOU USE MyBatis3
<logger name="org.springframework.jdbc.datasource.DataSourceTransactionManager">
<level value="debug" />
</logger>
REMOVE THIS LINE IF YOU USE MyBatis3 -->
<root level="warn">
<appender-ref ref="STDOUT" />
<appender-ref ref="APPLICATION_LOG_FILE" />
</root>
</configuration>
項番 | 説明 |
---|---|
(1)
|
標準出力でログを出力するアペンダを設定。
|
(2)
|
com.example.todoパッケージ以下はdebugレベル以上を出力するように設定。
|
(3)
|
spring-mvc.xmlに設定した
TraceLoggingInterceptor に出力されるようにtraceレベルで設定。 |
Note
MyBatis3を使用するブランクプロジェクトを作成した場合は、トランザクション制御関連のログを出力するロガーが有効な状態となっている。
- MyBatis3用のブランクプロジェクト
<logger name="com.example.todo"> <level value="debug" /> </logger> <logger name="com.example.todo.domain.repository"> <level value="trace" /> </logger> <!-- omitted --> <logger name="org.springframework.jdbc.datasource.DataSourceTransactionManager"> <level value="debug" /> </logger>